大学生nashikuraのブログ

大学受験、大学生活、理系関連、就職活動、雑記

【月1万PV】3年続けて分かったブログを伸ばすコツ【はてなブログ】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

僕がこの「大学生nashikuraのブログ」に初記事を投稿をしてから、もう3年以上も経ちました。大学1年の10月に1記事目を投稿し、この記事が大学4年の12月に投稿する145記事目になると考えると、本当に時間の流れの早さを感じます。

 

さて、今回の記事では僕のブログ運営の経験から得た、ブログを伸ばすコツについて書いていこうと思います。

このブログは現在僕が運営している唯一のブログですが、アクセス数は通常時の一日の平均はおよそ300くらいで、月に1万PV行くか行かないか、という感じです。一日での最大PVは2000くらいで、月の最大PVは2万くらいです。

色々な説がありますが、月1万PVは上位1割のブロガーしか達成できないという推測がメジャーなため、一応それなりの上位のブログに位置しているのではないかと考えています。大学で言ったら、地方国公立かMARCHレベルくらいですかね(笑)

 

この記事では、そんな僕がどのようにしてブログを伸ばしたのか、どうすれば記事のアクセスを挙げられるのか、について考察していきます。

ブログを伸ばしたいと考えている人は、ぜひ最後までお読みください!

ワードプレス, ブログ, 書き込み, タイピング, マックブック, ラップトップ

 

 

 

 

 

 

最初の数か月間は、本当に伸びない

まず、記事を伸ばそうと試みる初心者がぶつかる壁です。

最初は慣れていないので記事を書くのに時間がかかるのはもちろん、PVもほぼ0に近いので記事を書くモチベーションも低くなりがちです。さらに、もちろん収益化もすぐにはできませんので、実質ただ働きのようなものです。

ここで重要な点は、自分の書きたい記事をとにかく書きまくる、ということです。おそらくブログを始めたのは、何かしら書きたいことや共有したいことがあるから、だと思います。そのため、最初の数カ月はPVなんて気にせずに、自分が書きたい記事を量産することが重要です。そうすれば、モチベーションはある程度は保てますし、書き方も徐々に慣れてきます。

僕も最初の数か月は2日~3日に一度の超ハイペースで投稿していたに関わらず、一日のPVが二桁に行けば良い方でしたが、自分の書きたい記事を書くのが新鮮で楽しく、モチベーションは高い状態を保てました

 

記事の数は大事だが、質もそれなりに重視する

開始から3~4カ月くらい経つと、多い人だと記事も20~30記事くらいに増えると思います。しかし、肝心のPVはそれほど伸びていない人が大多数だと思います。多くても一日に50~100くらいでしょう。

その原因としては、それまでは自分が書きたい記事を書きまくっていた、からです。ここで、「おい、お前が最初は書きたい記事を書け、って言っただろ」と突っ込みたくなると思います。しかし、僕が言っているのは、”最初”は自分の書きたい記事を書くことが重要だということです。

この記事を読んでいるのは、ブログを伸ばしたいと少しでも思っている人のはずです。そこで、ブログを伸ばすには、”読者が読みたい記事”を書くことがとても重要です。

ブログは読者がいるが故になりたっています。永遠と自分の書きたい記事を書いてしまっては、芸能人並みの熱狂的なファン層がいなければ、一向にPVは増えません。重要なのは、「”自分の書きたい記事”かつ”読者が読みたくなる記事”」というベン図の真ん中を意識することです。

開始から3~4カ月頃以降は、ここを意識しながら記事を組み立てていくことが、PVを伸ばすことには必須の条件になってきます。記事は月に2~4つと少なくても大丈夫なので、内容をより充実させていく方向に舵を切るのが一番よいと実感しました。

 

最初は雑記ブログ、その後に特化ブログ

雑記ブログとは、一つに絞らずに様々なジャンルの記事を書いているブログのことで、対して特化ブログとは、一つのジャンルに記事を絞っているブログです。

僕の意見としては、「特化ブログの方が圧倒的に伸びやすい」です。だたし、最初は雑記ブログをやってみて、伸びたジャンルから特化ブログに移行していく、というのが最もおすすめの方法です。

 

現在、この大学生nashikuraのブログはどちらかと言えば特化ブログですが、最初は完全な雑記ブログでした。小学校、中学校、高校受験、高校生活、大学受験、大学生活、アルバイト、神奈川県、映画、全国の高校・大学の雑学などなど、本当に幅広いジャンルの記事を書いていました。しかし現在は、理系、就職活動、大学受験の主に3つの軸に絞って記事を書いています。(たまにこの記事のような関係ないものも出しますが(笑))

これらに絞った理由は、単純に雑記ブログ時代にそれらが最も伸びたからです。とにかく書きたい記事を量産していた時期に、これらのジャンルが伸びたことで読者からの需要があることを理解し、以降はそれらを主軸にすることにしました。

 

SEOは「タイトル」が大部分を占める

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SEOとは検索エンジン最適化のことで、 通常の検索結果にて、特定のウェブサイトが上位に表示されるように、ウェブサイトの構成や記述などを調整すること(Wikipedia引用)です。ちょっと難しそうですが、僕の意見としては、タイトルがSEOの結果の大部分を占めると思っています。つまり、タイトルさえ工夫すれば、SEO対策の大部分はできている、ということです。

具体的な例はここでは書きませんが、上位表示されているブログやサイトのタイトルには共通点がいくつかあるので、ぜひそれらを研究してみてほしいです。

 

また、最初の頃に書いた記事もタイトルを修正していけば、それらのPVが伸びる可能性も十分にあります。

 

投稿する時期も大事

ブログを投稿するにあたり、その時期も非常の重要です。(あたりまえだとは思いますが。)

僕の場合は、受験生向けの記事は10~2月頃(高校や大学受験が1~3月のため)、理系向けの記事は9~12月頃(文理選択が12月頃の学校が多いため)、就職活動の記事は内容によって時期を変える、ということを意識しています。

自分の投稿する記事の内容によって投稿する時期を工夫すれば、一気の伸びる可能性を高めることもできます。(比較的新しい記事の方が伸びやすいため)

 

ドル箱記事が1つでもあれば、PVは安定する

"ドル箱記事"は僕が今突発的に考えた言葉なのですが、つまりPVを大きく稼いでくれる記事が一つでもできれば、ブログ全体のPVは安定するようになる、というこです。

「本当かよ、」と思うかもしれないですが、僕が実際にそうでした。

www.nashikura.com

この記事を2021年の共通テスト2日目の夜に投稿したのですが、これが少しバズりました。(ブログ開始からちょうど3~4か月後のことです)それまで一日50PVくらいしかなかったのが、一気に700~800PVに増えました(ほとんどがこの記事の閲覧でした)。このプチバズりは2週間くらいで終わってしまうのですが、それでもその後は1日の平均PVが100くらいに安定しました。

原因としては、おそらくGoogleが有益なサイトだと認識してくれたために上位表示されやすくなった(完全に推測ですが)のと、そのドル箱記事に挿入した内部リンク(後ほど解説)からの流入が多くなったからだと思います。(当時のPVのデータを持ってないので、思い出しながら書いています)

 

このように、一つでもドル箱記事を持っておけば、PVは圧倒的に増えやすくなる上に、記事を書くモチベーションにもなります。

 

 

X(旧Twitter)でバズるのは、トレンドのある記事

Iphone, スマートフォン, 社会メディア, 電話, 携帯電話, アイコン

記事をXに投稿している人も多いと思いますが、フォロワーが多くないとなかなか伸びないです。僕もXのフォロワーは350人程度で、通常の場合は記事を投稿しても全体のPVにほとんど変動がないです。

しかし、トレンドのある記事は半端なく伸びます。

先ほどの共通テストの記事もそうですが、他にはTOEICを受験した感想や結果、また公務員試験の自己採点や面接体験談などは、短いスパンのみですがXからの流入が一気に増えました。

以下の記事ですね↓

www.nashikura.com

www.nashikura.com

www.nashikura.com

 

トレンドを意識しながら記事を書くのも、伸ばす点においては重要です。

 

 

Google Discoverに載れば、一気にバズる

Google Discoverは、スマホなどでGoogleの検索画面を表示した際に、ユーザーの興味・関心に関するコンテンツを表示している画面のことです。

以下の画面が該当します↓

他の人のこれに自分が書いたブログの記事が表示されると、爆発的にPVが増えることがあります。僕の場合は、1000PV以上行った日はすべてこのDiscoverに助けられていました。そして、中には1日に2000PV以上行った日もあります

このDiscoverには不明な部分が多く、どういった記事が表示されやすく、どのくらいの期間表示されるのかなど、分からないことだらけです。そこで、何回か僕の記事が表示されたことがあるので、それを基に少し分析したいと思います。

このブログのGoogle Search Consoleによると、過去16カ月でクリック数が多かったトップ5が以下の5つです。

1位

www.nashikura.com

 

2位

www.nashikura.com

 

3位

www.nashikura.com

 

4位

www.nashikura.com

 

5位

www.nashikura.com

 

自分なりに考察してみたのですが、以上の記事の共通点としては、

・比較的需要のある内容

・ニッチすぎず、一般大衆にも理解しやすいような内容

・タイトルが具体的すぎず、抽象的すぎず、パッと目に留まりやすい

・アイキャッチ画像が記事の内容とぴったりマッチしている

が思い浮かびました。他の記事でもこれらの点は意識しているのですが、上の5つの記事は特にこれらの要素が特に光っていた気がします。

過去16カ月で、このDiscoverに表示され、かつ爆発的に伸びた記事は本当にこれらくらいなので、確率的には15記事に1つが当たる感じですね。意図的にDiscoverに表示させるのは至難の業、というか不可能に近いので、書いていくうちに1年に何個か当たればいいな、くらいの気持ちでいた方がいいと思います。

 

※Google Discoverからの流入は、Google Search Console(連携したサイト)のDiscoverから確認できます。

 

内部リンクは意外と重要

内部リンクとは、記事の中に別の記事のリンクを挿入し、サイト内のページを繋ぐことを言います。

www.nashikura.com

↑ こんな感じですね。

(今回はこの記事の内容とは関係ない内容のものを使いましたが、関連記事がある場合にはそれを宣伝する感じで使います。)

 

この内部リンクは一見地味に見えますが、PVの伸ばす上では欠かせません

ある1記事が大きく伸びると、それに伴ってその記事に挿入してある内部リンクの記事も同時に伸びます。普段は内部リンク経由のアクセスが5%程度でも、ある記事が一気に伸びればそれが30%以上になることもあります。つまり、内部リンクだけでPVの3割以上を稼げる時期もある、ということです。

内部リンクがないと、この恩恵を受けられなくなってしまうため、万が一バズった時のために、各記事の内部リンクを整えておくことは重要です。

 

※内部リンクを通じて閲覧された記事の割合は、アクセス解析のアクセス元サイトから確認できます。"hatenablog-parts.com"がそれに該当します。

 

 

まとめ

この記事では、僕がこのブログを3年以上続けて分かった、PVを伸ばすコツについて以下の内容を考察してきました。

記事の数は大事だが、質もそれなりに重視する

最初は雑記ブログ、その後に特化ブログ

SEOは「タイトル」が大部分を占める

投稿する時期が大事

ドル箱記事が1つでもあれば、PVは安定する

Twitterでバズるのは、トレンドのある記事

Google Discoverに載れば、一気にバズる

内部リンクは意外と重要

 

 

以上になります。

この記事が、ブログ運営において少しでも参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

【20万円以上!?】地方大学生の就活費用が半端なく高い件【実体験】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

今回の記事では、地方大学生の就活費用(特に交通費)がヤバいくらいかかる、ということを書きたいと思います。

 

僕は東京から新幹線で2時間ほどにある地方の国立大生で、24卒として実際に就職活動を行いました。受けた企業はほとんどが首都圏にあったため、当初想像していた以上にお金がかかりました。

今回は、そんな僕の実体験を基に、いくら位かかったのか、どのようなところにお金がかかったのか、について具体的に書いていこうと思います。

 

地方の大学に通っていて、都心や首都圏での就職活動を予定している学生の参考になれば幸いです。

「書類選考通った!(就活女子)」の写真[モデル:河村友歌]

 

 

 

就活全体にかかった費用

・インターンシップ

まず、僕は大学3年の夏と冬に1回ずつ、対面型のインターンシップに参加しました。夏の方は交通費、宿泊費などが一切出ず、冬の方は交通費+日当が1日3000円出ました。

夏のインターンは5日間で現地に宿泊して通勤したため、宿泊費+交通費(当日の通勤現地までの移動費)がすべて自己負担でした。

一方、冬の方は3日間で実家から片道約2時間かけて通勤したため、実質的にかかった費用は0円です。

合計すると以下の通りです。

宿泊費:約4万円(ビジネスホテル5泊)

移動費:約1万円(電車+バスなど)

 

・説明会

僕が就活していた2022年終わり~2023年初めはコロナの影響がギリギリあるかないかの時期だったので、説明会はほとんどがオンラインで開催されていましたが、一部都内での対面のものにも参加しました。(すべて日帰りでした)

移動費:約2万円(新幹線・バスなど)

 

・本選考

いよいよ本選考で、ここから出費が大幅に増えます。

僕は民間、半官半民(例えばJR)、公務員をすべて受けたのですが、民間は面接の交通費は全額や一定額負担してくれるところが多かったです。しかし、半官半民と公務員に関しては交通費などは完全に自己負担だったので、それが非常に痛かったですね。

地方と首都圏は合計で7往復し、筆記や面接試験に万全な状態で臨むために夜行バスは使わずにすべて新幹線で往復したため、新幹線だけで約14万円失いました。在来線やバスでの移動も含めると、+2万円くらいは行ってると思います。

宿泊費を削るために始発や終電で行けるものはすべて新幹線で移動し、どうしても無理な場合や面接が連日ある場合は、神奈川の端っこにある実家に泊まっていました。都心までは1時間半以上かかりますが、在来線のみで移動できたため交通費は一度の往復で約2000円に抑えられ、かつ実家なので宿泊費も実質0円という点に救われました。なので、本選考期間中は一度も宿泊せずに済み、宿泊費は0円でした。

合計すると、

交通費:約16万円(新幹線・在来線・バスなど)

がだいたいのところだと思います。

 

以上より、インターンシップ・説明会・本選考をすべて合計すると、約23万円かかったことになります。

 

さらにこれで終わりではなく、10月に内定式に行った際にも交通費が2万円以上自己負担だったのは別の話ですが、これも含めると全部で25万円以上かかったことになります。

 

もし首都圏に住んでいれば何円で済んだのか?

もし僕が首都圏(都心から片道1時間くらいと仮定)に住んでいたら、何円で済んだのかについて考察したいと思います。

まず、本選考や説明会では新幹線に一度も乗らずに済んだので、-16万円です。インターンシップは都心からは離れていたのですが、宿泊せずに通ったと仮定すれば、-4万円です。(在来線の交通費は新幹線に比べればたかが知れていますが、まあ+3万くらいと仮定します)

 

これを考えると、え、、、5万円くらいすかね!?

 

本当にこれだけで済むかどうかは微妙なところですが、仮に倍近くの企業を受けたとしても、確実に10万円以内には抑えられたと思います。

なんか損した気分ですね(笑)

 

お金の捻出方法

インターンシップの宿泊費4万円と本選考の交通費の一部(4万円くらい)は親に(おそらくご厚意として)振り込んでもらったのですが、約15万円は自分のお金で払いました。

僕は大学2年生の終わりくらいから就活を見据えて貯金していたので、痛い出費ではありましたが、支払いことはできました。大学3年の秋くらいからは公務員試験の勉強でアルバイトを減らし、さらに3月以降は就活本番でほとんどアルバイトができなかったので、早めから貯金しておいて本当によかったです。

 

より地方の就活生はもっとかかるはず

僕は地方とはいえ東京から新幹線で2時間程度と、比較的東京に近い地方だったのでこれだけで済みましたが、北海道や東北北部、中国四国、九州の学生首都圏でがっつり就活をする場合、受ける企業にもよるとは思いますが、マジで僕の倍(45万円)近くはかかると思います。移動手段も新幹線や飛行機が必須になると思いますし、距離が長くなる分運賃も高くなります。

また、僕は実家が関東にあったので宿として使うことができましたが、ビジネスホテルに宿泊する場合は安くても一泊5000円くらいはかかると思います。

 

早めから就活に備えて貯金をしていおいたり、ある程度援助してもらいないか親と相談してみるのも一つの手です。

 

まとめ

以上よりまとめると、

僕が就活(本選考だけではなく、インターンシップ・説明会も含めて)で使った合計額は、約23万円でした。

おそらく大半の地方学生は、これくらいのお金は就活に使うはずだと思います。

unistyleinc.com

こちらのサイトでも、地方学生は平均で18.5万円を就活で使うと書いてあります。

(地元だけで就活する学生も含まれているので、若干低くなっていると思いますが)

 

そして、地方大学生のうち、

・首都圏を中心に就活をする学生 

・東京から新幹線で3時間以上かかる地方に住んでいる学生 

・公務員や半官半民の企業を中心とした就活をする学生(交通費支給がほぼない)

は、かなり多くの費用がかかることを把握し、早めから貯金なりなんなりの対策をすることをおすすめします。

 

この記事が就職活動の参考になれば幸いです。

 

他にも就職活動に関する記事を書いていますので、ぜひそちらもお読みください↓

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最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

【現役大学生より】大学で理系に進んで感じたメリット5選【実体験】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

この記事では、2023年度現在理系の大学4年生である僕が、今までの経験を基に大学で理系に進んで感じたメリットを5つ紹介したいと思います。

 

進路選択に迷っている高校生や、理系に進みたいけどメリットがいまいち分からない、というような方々の参考になれば幸いです。

ジオメトリ, 数学, 音量, 水面, 学校, 学び, 学ぶ, 算術, 方式

 

 

 

 

 

半強制的に学問の知識やスキルが身に付く

まず、文系と比較するとかなりの知識やスキルが”ほぼ強制的”に身に付きます。

大学の理系では、日々の授業で(大半の文系と比較すると)かなり多いレポート課題が出されます。さらに、実習や実験などの実際に手を動かして学ぶ授業も少なからずあり、こういった環境で単位を落とさずに頑張るだけでも、ほぼ強制的に知識やスキルが身に付きやすいです。

文系の場合、「日々の授業を真面目に受けている人は少なく、さらに試験前日に徹夜で詰め込んでも多数の単位を取得できる」、と多くの文系の友人から聞きました。(もちろんそうじじゃない学部もあると思いますが、)

一方で理系は、日々の授業をまともに聞いていないとマジで置いて行かれます。高校数学のように、ある一つの部分が分からないとその後のことが一切分からなくなる授業も少なくないため、授業への出席はもちろん、しっかりと受けることも重要になります。また難しい授業であれば、試験の少なくとも1週間前には対策を始めないと落単する可能性が高いです。実習や実験についても、拘束時間が長いだけでなく、その後の解析作業やレポート作成もなかなかしんどいです。

こう見ると理系は大変そうですが、こうした一つ一つの乗り越えていくことで、その分しっかりと知識やスキルがしっかりと身に付きます。

 

研究室で濃い日々が過ごせる

3~4年次以降から配属される研究室でも、かなり濃い日々が過ごせます。研究室は、与えられたテーマを研究するために所属し、約1年配属されます。(大学院まで進学すれば、さらに+2年以上です)

ここでも、大変ではあるものの、非常に濃密な日々が過ごせます。実験をしてデータを収集したり、それを解析して考察を得たり、過去の論文や先行研究を見ながら新たな知見を得たりするのは、なかなかやりがいがあります。基本的に担当教員と相談しながら進めていくのですが、月1~2回ある進捗報告でフィードバックをもらい、それを基に適宜修正していきながら、卒業論文を完成させていきます(厳しい研究室だと、進捗報告で詰められるなんてこともあるようですが…)。研究室には基本的には平日は毎日(短くても5時間程度)行くところが多いようです。

一方で、文系の場合は「ゼミ」というものに配属され、週1回ほど担当教員や周囲の学生と議論したり、自分で文献や過去の論文を読んだりしながら卒業論文を完成させていくようです。ゼミは週1しかないため、学校にも週1しか行かなくていい人が大多数のようです。(僕は文系じゃないので想像も少し入っていると思いますが、だいたいはこんな感じだと思います)

文系の場合は主に資料や文献を見て進めていくようですが、理系の場合は資料や文献を見るだけでなく、実際に自分でデータを実験や解析を通じて取得することで完成させていくため、圧倒的な時間と労力がかかります。実験や解析や基本的には上手くいかないため、試行錯誤を繰り返しながら進めていくことになります。そこが大変である分、自分の力になっていると感じる部分でもあります(まさにPDCAサイクル)。また、専門分野での解析ソフトやプログラミングの知識・スキルも付随してつけることも可能なため、将来的にも研究室での経験が多いに役に立つ可能性が高いです。さらに、中間・卒論発表会や、外部の学会発表などでも大勢の専門家の前で何度も自分の研究を発表する機会があり、そこで身に付いた発表スキルは社会人になってからも絶対に活きます。(英語のスキルも身に付きます)

 

同じ分野に興味のある友達が多くできる

これは文理問わずだとは思いますが、理系の方がその傾向が強いと実感しています。なぜかと言うと、理系の方が学部学科が細分化されており、人数が少数であることが多いからだと思います。

文系の場合、例えば経済学部だと、経済学部○○科が3つくらいしかない大学が多く、その科も100人程度の人数であるところが多いです。(もちろんこれも大学と学部による)

しかし、理系の場合はほとんどの大学で、□学部○○科の科が5~10個くらいあるところが多く、しかもその一つ一つの人数が数十人程度と少ないです。そのため、よりニッチな分野に関心がある人同士が集まる傾向があり、それ関連で友達も多くできる可能性が高いです(僕の場合は、都市開発や交通関連の話で日々盛り上がったりします)。また、学科が細分化されている分、就職活動でも受ける企業群が被ることが多く、または同じ企業に就職する可能性も十分あり、そういった点もかなり面白いと思います。

 

就職活動が比較的楽にできる

これは僕が感じた最大のメリットです。

文系と比較すると、理系の就活はかなり楽です。なぜかというと、そもそも理系の学生が少ない上に、理系の職種が多いからです。

例えば、トヨタ自動車の2021年度の新卒採用人数は、事務職約50人に対し技術職約300人と、これだけでも単純に計算すれば理系(技術職)の方が入社しやすいです。その上で、大学生の文理比率は文:理=7:3です。自動車メーカーを例に出しましたが、技術大国日本の大手企業ではこのように理系の採用人数が多いのみならず、理系学生の母数が少ないので、文系よりもスムーズに就活が進みやすいです。

公務員試験を受ける場合でも、文系学生が集中する行政職の倍率よりも、理系学生が受ける土木、電気、化学、農学、機械、建築などの区分の方が倍率が低く、比較的合格しやすいと言えます。

 

実際に、僕は就活で文系職、理系職をどちらも受けましたが、やはり理系職(特に大学の専攻と直結している職種)の方が圧倒的に内定をもらいやすいと実感しました。理系職は公務員・民間ともに複数から内定をもらいましたが、文系職では最高でも2次面接まででした。(ちゃんと対策してなかった面もありますが(笑))

 

さらに、大学院まで進学すると教授とパイプのある企業から推薦をもらえる可能性もあり、負担の少ない選考で大手企業から内定をもらえることもあります

 

将来の選択肢が増える

これもかなり大きなメリットだと思います。

まずは就職活動についてです。

文系の場合は基本的には文系職(営業や事務等)しか受けることができませんが、理系の場合は自分の専門分野の技術職や研究職に加え、隣接分野の技術職、さらには文系職も受けることができます(隣接分野というのは、例えば土木工学専攻の場合、建築学、地質学、環境学、化学など)。そのため、理系の場合は仮に専門分野が自分に合わないとなっても、文系職に就職することも十分可能ですが、文系の人は基本的に理系職を受けられないため、この点は理系の大きなメリットです。

 

次に企業選びに関してです。

担当教授が顔の広い人であれば、企業側が研究室に来て説明会を開いてくれたり、インターンシップを来てほしいと勧誘したりすることも結構あります。また、過去に所属していた先輩がリクルーターとして研究室を訪れて学生を勧誘することもあります。こんなこともあるため、自ら積極的に就職活動を行わなくても、楽に企業選びができる側面があります

 

そして、大学院への進学に関しても柔軟性があります。

文系の場合は、大学院の進学すると就職が不利になるという風潮があるため、9割以上が学部卒で就職します。一方で理系の場合は、むしろ大学院進学によって就職やその後が有利になることが多いです。そのため、学部卒での就職する人もいれば、大学院(修士)にも後ろめたさなく進学して就職する人が多く、さらにその後大学院博士課程に行く人も少なからずおり、選択肢はかなり多いです。

 

まとめ

今回は、大学で理系に進んで感じたメリットについて以下のものを挙げました。

強制的に学問やスキルが身に付く

研究室で濃い日々が過ごせる

同じ分野に興味のある友達が多くできる

就職活動が比較的楽にできる

将来の選択肢が増える

 

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

他にも大学の理系に関する記事を書いていますので、ぜひお読みください↓

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最後までお読みいただきありがとうございました!

【実体験】珍しい苗字で感じるメリット・デメリット

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

日本人なら誰でも持つ苗字ですが、「佐藤」や「鈴木」のように非常に多い苗字がある一方で、同じ苗字が全国で数十人しかいないようなものも多くあります。

そんな僕の苗字も、全国順位が約4000位、全国で同じ苗字が約3000人と、珍しい方に分類されると思っています。実際、今まで自分の一族以外に同じ苗字の人とは直接会ったことがないです。

 

今回は、そんな僕が珍しい苗字で感じるメリットとデメリットについて書いていこうと思います。

Id, 運転免許証, 個人のアイデンティティ, 検証, 名刺, カード, データ

 

 

 

 

珍しい苗字で感じるメリット

名前を覚えてもらいやすい

珍しい苗字であれば、相手が会ったことのある人の中で、その苗字を持つ人が自分が初めての場合が多いです。そのため、第一印象として残りやすいのだと思います。

 

苗字をネタにでき、話題が広がる

たまにですが、雑談程度で

相手「そういえば○○っていう苗字珍しいね」

自分「そうそう、全国で3000人くらいしかいなくて、」

相手「へー、ここらへんで全然見ないね?」

自分「そうなんだよ、特に□□県に多いらしくて、祖父の代までがそこ出身らしいんだ」

みたいな会話が生まれたりすることも、たまにですがあります。

また、由来を聞かれたりすることもあったりするので、それもネタになったりします。

 

同じ苗字の人を見聞きしたとき、半端ない親近感が湧く

一度だけ、大学の教科書の著者が僕と同じ苗字で、人生で初めて自分の一族以外で同じ苗字の人を見ました。その際、結構親近感が湧きましたね。

僕はまだないのですが、もし対面で同じ苗字の人に直接会った場合は、その親近感が倍増することは間違いないと思います。

 

 

珍しい苗字で感じるデメリット

苗字で呼ばれることが圧倒的に多い

これは結構感じますね。

珍しい苗字だと全学校に一人だけ、という人が多いので、苗字だけで呼んでも支障がないですからね。比較的名前で呼ばれることの多い小・中学校でも友達から苗字で呼ばれることも珍しくないです。

一方、「佐藤」、「鈴木」などの多い苗字の人は高校や大学以降でも名前で呼ばれることが多いので、特に女性から「○○(名前)くん」って呼ばれるの、ちょっと羨ましいと思う時もありますね(笑)

 

読み間違えられることが多い

やはり相手が見たことがない苗字だと、読み間違えられてしまうことも珍しくないです。僕の苗字は「○(訓読み)○(音読み)」なのですが、「音・音」、「訓・別の音」、「別の音・別の音」など、人によって読み間違えられ方がまちまちで、それがちょっと面白かったりします(笑)

配達などでは、訂正するのがめんどくさいのでそのままスルーしてしまいます。

しかしその分、正しい読み方で呼ばれたときは結構嬉しいですね。

 

電話等で聞き返されることが多い

必要以上にゆっくり・はっきりと発音しないと、電話では聞き取ってもらえないことが多いです。また漢字を聞かれることも多く、苗字の漢字も難しい場合にはテンプレの解答を用意している人がほとんどのようです。(例えば「筒香(つつごう)」という苗字だったら、{封筒の「とう」に「かおり」}のように)

聞き返されるのが面倒で、重要な件でないときには偽名を使っている人も中にはいるようです。

 

印鑑は特注

印鑑は、百円ショップや文房具店に置いてあることはまずなく、ハンコ専門店でもおいてない場合が多いです。そのため、必然的に特注となってしまい、時間がかかってしまします。

重要な時に絶対に印鑑を忘れてはいけないプレッシャーがありますね。

 

まとめ

珍しい苗字で感じるメリット

・名前を覚えてもらいやすい

・苗字をネタにでき、話題が広がる

・同じ苗字の人を見聞きしたとき、半端ない親近感が湧く

珍しい苗字で感じるデメリット

・苗字で呼ばれることが圧倒的に多い

・読み間違えられることが多い

・電話等で聞き返されることが多い

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

【実体験】TOEIC800点は新卒就活で有利になったのか?【英語】【就職活動】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

よく大学生は、「就職活動で有利になるからTOEICを受けとけ」、「最低○○点はないと詰む」などと言われることがあると思います。

しかし、なかなか信憑性の高い情報がなく、何を基準に考えればよいのかわからなくなると思います。

 

そこで今回は、TOEIC830点の僕の就職活動の実体験を基に、各業界や企業の選考において有利になったのか、について書いていこうと思います。

僕が受けていた業界・職種は、公務員、インフラ業界(建設コンサル):理系職(土木系など)、教育業界と航空業界:文系職(事務や管理系)などです。

就職の面接, リスト, 重要

 

 

 

 

TOEIC800点が少しでも有利になると感じる業界

航空業界(航空会社、空港会社)

これは当たり前かもしれませんが、航空業界は就活生の英語力を重視しているように思いました。

エントリーシートに英語その他の公的試験(英検、TOEIC、TOEFLなど)の点数を記載する欄や、語学のコミュニケーションレベルを記載する欄もありました。(資格欄とは別に、語学のみの資格欄がありました)

 

航空業界は、英語力に自信がある人が集まる業界ではあるものの、やはり800点以上のスコアを持っている人は少数派だと感じました。

帰国子女や海外留学経験者を除けば、800点以上は文系理系問わずそれほどいるわけではないので、自信を持ってよいと思います。

 

建設コンサルタント(測量会社、地質調査会社など)

意外に思いましたが、建設コンサルタント業界も英語力を重視している印象でした。

最近は国内事業にとどまらず、JICA等を通じて発展途上国などでも事業を行う会社も多く、英語力のある社員は重宝されるとの印象を受けました。

 

特に技術職であれば、理系で800点以上を持っている人はなかなかいないため、結構アピールできます

僕も実際に面接で、「TOEICの点数が高くて英語力もあるようだけど、海外での仕事とかも興味ある?」などと聞かれ、仕事への意欲をアピールできたと思います。

 

国家公務員

まず国家総合職であれば、最終合格者決定の際に、一定以上の英語試験のスコアを持っている人に点数が加算されます。

具体的には、TOEIC730点以上で25点が最終合格決定の際に加算されることとなり、そこそこ大きいアドバンテージです。

 

また、総合職・一般職・専門職問わず、官庁訪問の面接の際にも英語力をアピールできる機会もあります。

僕の実体験ではありますが、面接カードの資格欄にTOEIC830点と書いたところ、官庁訪問をした2つの省庁のどちらからも、面接で良い反応をいただきました。

国際的な業務が多い省庁や、英語を使う機会の多い機関では、間違いなくTOEIC800点以上はプラスに働くと感じました。

 

※公務員志望者は民間志望者と比較して英語が苦手な人が多いため、その面でもTOEIC800点以上は良い意味で大変目立ちます。

 

大学職員、独立行政法人

大学職員と僕が受けたほとんど独立行政法人(○○研究所が中心)でも、英語力が重視されている印象を受けました。

エントリーシートにTOEICの点数を記載する欄があったり、面接でも英語力について触れられたりしました。

 

大学職員であれば、留学生や海外大学との共同研究の対応、海外にある姉妹校との連携など、国際的な業務が近年は特に多くなっている感じでした。

独立行政法人(研究機関)も、外国との共同研究や外国の研究者の受け入れだったり、技術的な国際基準などを理解する必要があり、そういった面で英語力が重視されていると感じました。

 

TOEIC800点を取るコツを書いた記事かこちらです↓

www.nashikura.co

 

TOEIC800点が一切有利にならないと感じる業界

地方公務員

地方公務員に関しては、TOEICの点数は一切関係ないと実感しました。

エントリーシートの資格欄に書きましたが、受けたすべての自治体のすべての面接で、一度も英語に関しては触れられませんでした。

僕の周囲で地方公務員の内定をもらった人も、ほとんど全員がTOEICを一度も受けてすらいませんでした。

 

まとめ

TOEIC800点が少しでも有利になると感じた業界

・航空業界(航空会社・空港会社など)

・建設コンサルタント(測量会社、地質調査会社など)

・国家公務員

・大学職員、独立行政法人

TOEIC800点が一切有利にならないと感じた業界

・地方公務員

 

結論としては、地方公務員を除き、僕が受けたほとんどの業界・企業でTOEIC800点は有利になると感じました。

 

今後もさらなるグローバル化により、多くの企業がTOEICの点数を重視する時代がまだまだ続くと考えてます。

そのため、就活生はぜひTOEICで高得点(できれば800点以上)を目指し、取得して選考に有利に働かせてほしいです。

 

ただ注意してほしいのは、TOEICの点数は就活生を測るただ一つの指標にすぎないということです。

つまり、TOEIC990点満点の人がいたとしても、志望動機などがしっかりしていなければあっさりと落とされるように、TOEICの点数だけで採用されるといった甘い話はどの業界でも一切ないです。

逆に、TOEICの点数が低い、またはスコアを持っていなかったとしても、他の部分でしっかりとアピールすれば、英語力が重視されている業界でも十分内定を狙えます。

そのため、TOEICの点数がたとえ高くても低くても、就活生には油断せずに全力で就活の準備を行ってほしいです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

【実体験】大学で放置系の研究室に配属されるメリットとデメリット、向いてる人【理系】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

現在僕は理系の大学4年生で、4月に研究室に配属されてから半年以上が経過しました。

配属されたのはいわゆる放置系の研究室で、教授が学生にあまり干渉しないような研究室です。

半年以上研究室にいることで、放置研究室の特徴や、他の研究室との違いもだいたい見えてきたので、今回の記事では放置研究室に配属されるメリットとデメリット、向いてる人について書いていこうと思います。

 

研究室選びの参考にしていただければ幸いです。

 

※この記事では、放置系の研究室を、

・自分から教授に言わないと、課題や研究内容が与えられない

・コアタイムがない

の2つを満たしているものと定義したいと思います。

 

※コアタイムというのは、この時間帯は絶対に研究室にいなければならない、と教授陣が指定している時間のことです。一例として、平日の10:00~17:00をコアタイムとして設定している研究室では、必ずその時間に研究室という場所にいなければならない、ということです。

 

 

 

 

放置研究室に配属されるメリット

コアタイムがなく、自由

放置研究室には基本コアタイムがありません。何時に来ても、何時に帰っても、または来なくても大丈夫です。

昼間の時間帯にアルバイトをして夜研究をしたり、前もって研究を進めておいて平日に旅行に行ったりなど、かなり自由な生活ができます。

解析系(パソコンメイン)で家でもできる研究であれば、1週間以上研究室に来ない人もザラにいます笑

数週間に一度ある進捗報告でしっかりと進捗が出せれば、基本的には何をしていても大丈夫ですね

 

就職活動に時間が割ける

これは僕が感じた最大のメリットです。

学部生だったということもありますが、就職活動が本格化していた4~7月も研究室のせいで何かができなかった、ということは一切なかったです。研究があるから受ける企業を減らせ、なんて教授が言ってくることも全くありませんでした。

コアタイムもないので、面接などのために学校に行けない日もいちいち報告する必要はなく、自由に就活を行えました

そのおかげもあり、僕は自由応募での就活にて第一志望の会社から内定をもらうことができました。

 

自分のペースで研究ができる(※)

※ここはメリットの部分です。

上にも少し書きましたが、コアタイムがない分、いい意味で自分のペースで進められます。

研究内容そのものについても、教授からは大まかな研究テーマは与えられましたが、ガチガチにやり方がその1から決まっておらず、適宜教授と相談をしながら進めていく感じです。進め方に関して自分の意見を言うこともでき、教授もその意見を考慮してくれることが多いです。

研究のやる気があって、ある程度自分の裁量でも進められることに魅力を感じる人にとっては、本当によい環境です。

 

 

放置研究室に配属されるデメリット

やる気がないと本当に自堕落な研究生活になる

僕は比較的やる気があるからマシなのですが、やる気のあまりない周りの同期を見ていると悲惨です。

進捗報告でも一切進んでいない人や、毎週のように同じ内容を発表している人もいます。なんなら進捗報告にすら来ない人もいます。しかし、教授も学生の進捗をそれほど気にしていない様子で、積極的に教授に相談しにいかないと何もやることがない状態が生まれてしまっています

10月時点で卒論の内容に一切手を付けていない人もいる状態の人もおり、理系としてはなかなかヤバい状態だと思います。

 

研究室の同期や先輩と仲良くなれない

これは大学生活を楽しむ上では大きな問題だと思います。

僕の研究室の話ですが、解析系かつ放置系の研究室ということもあり、同じ研究室の人とも関わりがほとんどありません

僕は研究室にあるソフトを使う必要があるため平日はほぼ毎日研究室に行っているのですが、同じ研究室の他の同期5人はほぼ毎日来ません。そのため、同期と会うのはほとんどが週1にある進捗報告と学科の授業のみで、研究室内での関わりは非常に少ないです。

(実際に、研究室に行っても誰とも一言も話さずに帰る日も珍しくないです。)

また、実験系とは異なり他の人と共同で何かをしたり、手伝ったりすることもないため、仮に全員が毎日研究室に来てもあまり話すことはないと思います。

この点については、コアタイムのある研究室や放置系でない研究室の方が圧倒的に仲良くなっていることは間違いないです。研究室でワイワイしたい人にとっては、放置系の研究室は絶対に来てはいけないです(笑)

 

自分のペースで研究ができる(※)

※ここはデメリットの部分です。

自分のペースでできる分、ペース配分がよくないと結構ヤバいことになりかねないです。

僕の学科では9月中旬に中間発表があったのですが、その時点で僕の研究室ではデータが一切ない人が大半でした。他の研究室の学生の多くは既にデータをかなり持っており、それらを基に今後さらに研究を進めていく様子でしたが、僕の研究室ではその前段階にすら到達していない人が大半でした。

中間発表は主に研究背景と今後の方針を発表する場だったのでまだよかったですが、このままだったら2月の卒論発表が危ないと思わざるを得ない状況でした。早いうちから研究をやっていない人は、おそらく冬に差し掛かる頃に負担が非常に増えることになると思います。

 

放置研究室に向いてる人

自発的に行動ができる人

自発的に物事が進められる人、具体的には、

・何も言われなくても自ら研究室に来て研究を進められる人

・必要な資料・データがあったり、分からないところがあれば、すぐに教授に自分から相談しにいける人

は、放置系研究室に行っても大丈夫です。

国立大学の理系であればほとんどの学生がこんな感じだと思われるかもしれないですが、実態としてはこういった自発的な学生はかなりの少数派です。特に大学院に行かずに学部就職する学生は、研究に対する意欲がない人が多く、言われないとやらない人が本当に多いです。

自発的な学生が小数である分、そういった学生は教授に重宝される可能性が高いです。

教授が学生に何かをやるように言うことが少ないですが、学生側から教授への相談やお願いはしっかりと聞いてくれます。

 

自己管理ができる人

これに関しては、研究の進捗と生活面の2つがあります。

研究の進捗については、計画的に研究が行える人が向いています。

毎日少しは研究を進め、進捗報告でも必ず一定の進捗を見せられる人ですね。例えると、小学生時代の夏休みの宿題を初日から毎日少しずつ計画的に進められる人です。最後の数日に宿題をため込む人は放置系研究室では間違いなく詰むので、やめた方がよいです。

 

生活面については、コアタイムがない中でもしっかりと健康的な生活習慣を保てる人です。

大学4年生や院生にもなれば、「○限の講義型の授業」というのはほとんどなく、あっても週1~2程度のことが多いです。そのため、研究室が生活の基準となり、コアタイムがないと生活リズムが乱れる人が多いです。

その点、自分でルールを設定し、それをしっかりと守れる人が向いてますね

僕の場合は生活リズムを乱さないために、平日は必ず10:00~11:00には研究室に着くようにし、17:00前後までは研究室に居ることをルールにしています。研究に比較的余裕があるときでも、研究室で他の授業の課題をやったり、他の勉強などをしています。

 

就職活動を全力で行いたい人

理系で大学院に行かずに学部就職したい人や、文系学生と同じように専門外の企業に就職したい人にとっては、コアタイムがなく、研究のプレッシャーも少ない放置系の研究室が向いていると言えます。

院生でもインターンシップや説明会などに積極的に参加できますし、企業の早期選考や本選考も研究室のことを気にせずに受けることができます。

学部生にとって、中には「大学院に行け」と言ってきたり、教授推薦での就職を強く勧めてくる教授もいますが、放置系の研究室では基本的に教授は学生に干渉しないため、進路についてもいい意味で完全に自分で判断することができます

 

まとめ

この記事では、大学の放置研究室について以下の情報を紹介しました。

放置研究室に配属されるメリット

①コアタイムがなく、自由

②就職活動に時間が割ける

③自分のペースで研究ができる(※)

放置研究室に配属されるデメリット

①やる気がないと本当に自堕落な研究生活になる

②研究室の同期や先輩と仲良くなれない

③自分のペースで研究ができる(※)

放置研究室に向いている人

①自発的に行動ができる人

②自己管理ができる人

③就職活動を全力で行いたい人

 

僕の意見ではありますが、総合的に見れば放置研究室はブラック研究室よりははるかにマシだと思います。

コアタイムがないため学生らしい生活ができますし、就職活動への悪影響もほとんどないです。研究もある程度自分のペースと裁量でできるため、やらされている感があまりなく、自分の力で何かをしている感じが個人的には好きです。

ただし、放置研究室にも各自の適正があるため、研究室を選ぶ際には注意していただきたいです。

研究室選びに関する記事です↓

www.nashikura.com

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

【就職悪い!?】大学の地球科学科の就職先について、現役大学生が解説

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

この記事では、大学の理学系の学科である地球科学科の就職の実態について解説していこうと思います。

 

中学の理科を思い出してもらうと、生物・物理・化学・地学の4分野を学びましたが、地球科学科はこの中の「地学」の教育・研究をメインでやっている学科になります。

主に理学部に設置されており、大学により、地球惑星・地球環境・地球システム・地質学など様々な名前があります。

 

そして、地球科学は非常にニッチな分野であり、国公立大学で33校、私立大学ではわずか3校のみにこの学科を設置されています。

(国公立大学は全国で約175校、私立大学は全国で約600校)

かなりニッチな分野であり、かつ高校で地学を選択できる学校が非常に少ないため、志願者も少なく、大学入学後の情報も少ないです。

僕も大学受験の際、地球科学科を志望している時期が長かったですが、やはり情報がかなり少なく、「具体的に何が学べるのか」、「卒業後の進路はどうなのか」について疑問に思っていました。

 

上記を踏まえ、この記事では地球科学科の卒業後の進路、つまり就職先について主に書いていこうと思います。

理学部は「就職無理学部」なんて揶揄されることもあり、地球科学科の就職先も悪いという噂も少なからず目立ちます。

そこで、「本当に就職は悪いのか?」に着目しながら、就職先の業界や企業について深堀りしていきます

 

地球科学科への進学を検討している方の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読み下さい!

地球, 星, 世界, グローブ, 世界地図, アフリカ, ヨーロッパ, スペース

 

 

 

地球科学科で学べること

地球科学という分野は非常に幅広く、主に以下の分野があります。

地球物理学:地震、火山、重力、災害など

気象学:気候、海洋物理、大気、水循環、環境など

地質学:地層、地殻、地球史、地質災害など

岩石・鉱物学:マントル、マグマ、結晶、地球進化など

惑星科学:元素、放射線、宇宙大気など

古生物学:化石、古生態、進化論など

ja.wikipedia.org

こうしたこともあり、就職先も以下の示すように、他の学部に比べて非常に多岐に渡ります。

 

地球科学科の就職先

建設業界

建設業界の中の建設コンサルタント会社は、地球科学科の学生の就職先として人気です。

地質調査会社や測量会社では、大学で勉強した内容を直接活かすことができます。

以下が代表的な会社です↓

・設計に強い:日本工営、建設技術研究所、パシフィックコンサルタンツなど 

・測量に強い:パスコ、アジア航測、国際航業など (地図やシステム開発も行っている)

・地質に強い:応用地質、川崎地質など (地質調査が主要な業務の一つ)

 

インフラ業界

鉄道会社(JR各社や私鉄)や道路会社(NEXCO等)、電力会社などのインフラ企業に就職する学生も多いです。

建設や維持管理がメイン業務で建設土木寄りではありますが、地盤や周辺の環境整備が業務に関わることが多く、地球科学科出身の学生も重宝されます。

 

鉱業業界

鉱業業界はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、主に資源の採掘を行っている業界です。

金属や石油、天然ガスなどの天然資源は鉱山やプラント(処理施設)から採れることが多く、鉱山で採掘などを行っています。

具体的な企業名では、INPEX(旧国際石油開発)や住友金属鉱山などが挙げられます。

採掘を行うには地盤や地質の条件を把握することが極めて重要であり、そういった点から地球科学科出身者が重宝されやすいです。

 

IT業界

地球科学科では、プログラミングやリモートセンシングなどの情報系を学ぶ機会もあり、そうした延長線上にあるIT業界に就職する学生もいます。

具体的な企業名でいうと、NTTや富士通などのゴリゴリの通信系の会社よりも、民間気象会社であるウェザーニューズや、地図情報会社のゼンリンなど、地球科学科の要素を含むIT企業への就職が多い印象です。

 

国家・地方公務員

地球科学科では理学部の中では珍しく、公務員(技術系)を志す学生も多いです。

防災や環境に関する政策は国や各自治体が主導となって行っているおり、そこに携わりたいと思う学生が多いからです。

国家公務員でいえば、環境省や国土交通省、農林水産省、気象庁など、地方公務員では、各自治体(都道府県や市区町村役場)の土木・環境系の職員になる学生が多いです。

 

教員

学問そのものに魅力を感じ、中学や高校の理科教員になる学生もいます。

ただし、高校では地学を開講している学校は本当に少なく、隣接分野である物理・化学・生物の教員になる人がほとんどです。

(僕の高校時代の物理の先生も、大学では地球物理学を専攻していたと言ってました)

 

ただし、理学部で教職を取るのは時間的に意味ではかなり大変そうです。

(取ってる人は本当に尊敬しています)

 

 

研究職、学芸員などのアカデミック分野

大学院の修士や博士課程に進学する学生の中には、研究者や学芸員へ進路を取る人も少なからずいます。

自分の専門分野を極められる、という非常に魅力的な仕事であり、まさに好きなことを仕事にできる、といった具合でしょうか。

しかし、一般的な企業や公務員への就職に比べてかなり狭き門であり、学問に対する強い探求心と気持ちがないと続けることは難しいです。

例えば大学教授を目指す場合、大学院(修士2年、博士3年)を修了して博士号を取得した後(ここまででも相当すごい)、ポスドクと呼ばれる任期付きの研究員(給与などの待遇が非常に悪い)を経験して、さらに運が良ければ大学等の研究機関に採用される、というのが一般的な流れです。

 

 

その他(専門分野外への就職)

専門知識はほとんど活かせませんが、金融やメーカー、インフラ業界の文系職などに就職する学生も珍しくないです。

上記の業界は文系メインの業界ですが、数字に強く、研究も経験している理系学生が重宝される業界でもあります。

理系学生は全員が大学の専攻と密接に関係している業界に就職すると思われがちですが、それ以外の業界に就職する学生も以外と多いです。

(学部卒だけでなく、院卒でも専門外の業界に就職することも十分可能です)

 

この記事を書いている僕は、地球科学科の学生ではない!

僕のプロフィールをご覧になった方は分かると思いますが、実は僕は地球科学科ではなく、土木工学科の学生です。

そんな僕がなぜこんな記事を書いているのかというと、地球科学の分野が好きで、さらに未練があるからです。

最初にも少し触れましたが、大学受験の際には地球科学科を志願しており、高3の11月くらいまでは地球科学科志望一本でした。

しかし、とある大学の理学系地球科学科の公募推薦入試に落ちたことで、一度自分の進路を本気で考え直す機会ができ、より実用的な分野であり、かつ就職もよく、隣接分野の一つでもある工学部土木工学科へと進路を変えました。

そして、大3の途中までは特に何も感じませんでしたが、就職を意識し始める時期あたりから初めて地球科学への未練を感じるようになりました。

確かに土木工学科の就職は非常によく、地球科学科よりも、大手で給与の高い企業に行きやすいです。

しかし、僕はそういった土木業界の企業にあまり魅力を感じず、地球科学の分野をメインとしている企業ばかりに目が行っていました。(地質調査会社や防災コンサルなど)

インターンシップにも何社か行きましたが、すべて地球科学がメインの会社で、土木工学科出身の僕はマイノリティでした。

そして、結局内定をいただき、来年度から働く予定の会社も地球科学をメインとして業務を行っている会社です。

結果的に第一志望の会社から内定をもらうことができたからよかったのですが、正直大学でもっと地球科学について学びたかったという未練が残っています。

実際に、工学部のどの専門科目よりも、自主的に取った理学部の授業(地質災害、地形学、地理情報システムなど)の方が圧倒的に面白かったです。

また現在研究室は、「地形に関する地盤の工学特性」という感じのテーマで研究を進めており、こちらもかなり地球科学寄りです。

運よく、学科内で唯一こうした地球科学寄りの分野の研究を行っている研究室に行くことができましたが、今の研究室に行けていなかったら正直研究のモチベーションも圧倒的に下がっていたと思います。

もしもう一度高3に戻れたら、絶対に地球科学科を受験します(笑)

 

こうした経緯があり、地球科学科出身でないにも関わらず、これほど地球科学科についての知識があることをお分かりいただけたかと思います。

 

まとめ

今回は地球科学科の就職先として、以下のものを紹介しました。

・建設業界

・インフラ業界

・鉱業業界

・IT業界

・国家・地方公務員

・教員

・その他

見てきた感じ、就職が極端に悪いということは感じられず、むしろ幅広い就職先がある、という印象を受けたのではないでしょうか?

 

受験生時代の僕のように、就職が悪いのが不安だから地球科学科への進学をやめようと思っている人がいたら、ぜひ一度踏みとどまってみて下さい。

今回の記事で紹介したように、実態として就職は悪くないですし、さらに学問そのものが好きであれば、非常に充実した大学生活になります。

ぜひ後悔のないような進路選択をしてほしいです!

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!