【国家一般職の体験記】合格者が官庁訪問の体験記をつづる【公務員試験】
どうも、大学生のnashikuraです。
私事ではありますが、先日8月15日、国家公務員一般職試験の合格発表があり、人事院面接に無事合格し、さらに志望していた官庁からも内々定をいただくことができました。
筆記試験の体験記はこちらです↓
そこで今回は、僕の実際の官庁訪問のエピソードや、やってよかったことなどについて書いていこうと思います。
来年度以降に国家一般職試験を受験する予定のある方に多いに参考になると思いますので、ぜひ最後までお読み下さい!
※僕は2つの省庁を官庁訪問し、この記事では志望度が高い方を省庁A、もう一方を省庁Bとして書きます。
※2023年度の官庁訪問は、第1タームが7/7~12、第2タームが7/31~、人事院の最終合格発表が8/15でした。
(7/13~30が人事院面接の期間で、官庁訪問が禁止)
省庁Aの官庁訪問
・一次面接(オンライン):7/7(官庁訪問第1ターム開始の初日)
・二次面接(対面):7/11
・三次面接(最終・対面):8/1
時間はすべて10~20分程度で、面接官の人数が1~2人の個人面接でした。
結果に関しては、一次面接が当日の19時頃、二次面接が翌日の20時頃、そして最終面接が8/15の11時頃に電話で来ました。
8/15の内々定の電話では、内々定の連絡に加えて、「内々定を出す予定だけど、本当にうちに来てくれるのか」という意向確認や、他省庁(地方公務員や民間も含めて)の併願や保留するかどうかについても聞かれました。
しかし、省庁Aは就活全体での第一志望だったため、その場で即内々定を承諾しました。
省庁Bの官庁訪問
面接1回のみ:8/2
こちらの省庁は、面接というより面談に近い形でした。(面接官が3人の個人面接)
業務説明会にも複数回参加し、意欲が高いとみなされて高い評価をいただくことができました。
面接(面談?)は30~45分程度で、ガッチリとした面接と同様に面接官の質問に答える場面が半分くらいで、あとは僕の方から業務内容や勤務条件などについて聞く時間でした。
そして、その場で採用したいと言われ、数日後にメールにて同様の内容が送られました。
省庁Aと同様に8/15に電話で内々定の連絡と意向確認がありましたが、省庁Aの方が志望度が高かったため、辞退しました。
※土日に官庁訪問を行わない省庁は多いですが、僕が受けた省庁A、Bはどちらも土日にも行っているようでした。
印象的だった質問
面接で聞かれた質問はほとんどがオーソドックスなもので、「志望動機」、「学生時代に力を入れたことの深堀り」、「この省庁に興味をもったきっかけ、理由」が多かったです。
そして、中でも印象的だった質問が以下のものです。
①「映画鑑賞が趣味のようだが、どういったジャンルの映画が好きか、またそれはなぜか?」
②「この省庁の改善した方がよいことを教えて」
①に関しては、僕はかなりニッチはジャンルの映画が好きなのですが、「ミッションインポッシブル」のような誰もが知る映画を挙げ、それが好きな理由や映画そのものから学べることもあることが面白い、というような回答をしました。
②については、インターンシップに行った際に実際に職員の方から聞いた話について、自分なりにまとめて言いました。
おそらくインターンシップに参加していなかったら答えられなかったと思います。
他省庁について(友人や周囲の受験者から聞いた話)
僕は2つの省庁しか官庁訪問をしませんでしたが、その2つでも面接形式などに大きな差がありました。
省庁Aはおそらくある程度人気なので3回も面接を行っていたと思われますが、逆に省庁Bはそれほど人気がないために面接回数が1回で少なかったのだと思います。
実際に複数の友人から聞いた話ですが、人気省庁になればなるほど面接の回数が増える傾向があるようです。
とある人気省庁を受けた友人(行政区分)は、1回15分程度の面接を1日で10回する必要があり、結局7回目くらいで落とされたと言ってました。(拘束時間もかなりあったようです)
逆に、それほど人気のないと思われる省庁を受けた友人(技術系区分)は、僕が受けた省庁Bと同様にわずか1度の面接のみで内々定を比較的楽にもらえたと言ってました。
省庁によって難易度や面接回数などに大きな差があるため、先輩やOBOGと繋がったり、業務説明会やインターンシップに参加して情報を得る重要性が分かりました。
スカウトの電話
国家一般職試験(人事院の方の試験)に最終合格すると、欠員のある省庁から「ぜひうちで面接を受けませんか?」というスカウトのような電話が来る、という噂を聞いていました。
正直半信半疑でしたが、実際に僕には4つの省庁から上記のようなスカウトの電話が来ました。(8/15~16くらい)
もちろん省庁Aが第一志望だったためすべてを丁重に断りましたが、自分がどこかに求めれらているというのは悪い気がしなかったです(笑)
僕は既に内々定をもらっていたためにスカウトの電話はあまり意味がありませんでしたが、逆に考えれば最終合格(8/15)の時点で内々定がなくてもまだまだチャンスがある、と捉えることもできます。
官庁訪問に臨むにあたりやってよかったこと
これは3つあり、一つ目は「業務説明会やインターンシップへの積極的な参加」、二つ目が「民間就活」、そして三つ目が「初日の一番最初に第一志望を訪問すること」です。
業務説明会やインターンシップへの積極的な参加
業務説明会とインターンシップには、積極的に参加して本当に良かったと思っています。
省庁Aは大学3年次の夏休みに1週間程度のインターンシップに行き、さらに官庁訪問直前に何度か業務説明会にも参加しました。
インターンシップでは自分の大学のOBと繋がることができ、就職活動のアドバイスや入省後に行う業務についての具体的な説明も聞けました。
また、実際の官庁訪問でも、業務説明会やインターンシップに参加していたことを覚えていて下さった担当者もおり、志望度の高さをアピールできたと考えています。
省庁Bについても、官庁訪問直前に複数回業務説明会に参加しました。
おそらくそれほど人気のない省庁なため、こちらでも業務説明会に参加したことを面接官が覚えていて下さり、比較的円滑に内々定をもらうことができました。
業務説明会やインターンシップは少し面倒な印象がありますが、近年はコロナの影響でオンラインで開催してくれる省庁も多いので、比較的楽に参加することができると思います。
また、志望度が高い省庁のインターンシップには、ぜひ積極的に参加することをおすすめします。
民間就活
意外に思うかもしれませんが、僕は民間企業の就職活動を経験しておいて本当に良かったと思っています。
民間の就活は3~6月くらいがメインで、公務員試験の勉強との両立が難しい部分がありますが、それでも数多くの面接を経験できたことが非常に良かったです。
最初に受けた民間の面接では、声が震え、発汗もひどく、呂律が回らなかったくらい緊張していました。
しかし、何度も面接を経験していくうちに、「こんなもんか」「この程度話せれば合格できるのか」というコツが分かり、あがり症気味の僕でも最小限の緊張で乗り切ることができました。
民間では何社も落ちましたが、そうした経験をした上で公務員試験に臨んだことで、わりとスムーズに面接を行うことができました。
実際、第一志望の省庁Aの最終面接ではほとんど緊張することなく、笑顔でコミュニケーションを取ることができました。
第一志望の省庁は、第1ターム初日の最初に訪問する
これは当たり前かもしれないですが、第一志望の官庁は絶対に初日の一番最初に訪問した方がよいと思います。
何より志望度の高さがアピールできます。
そして、最初に訪問するには予約が大切で、(2023年度の場合)人事院の一次試験の発表があった7/5AM9:00になった瞬間に、官庁訪問の予約メールを送りました。
僕は絶対に一次試験は受かっている自身があったため、事前にGmailにて9:00ピッタリに送信予約をしました。
そして、実際に官庁訪問初日(7/7)の11:00頃に予約が取れました。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
国家一般職の官庁訪問はブラックボックス化されており、省庁によって選考フローがバラバラでどう対策すればよいか分からない部分が非常に多いかと思います。
実際に、各省庁や機関によって、面接の日程、回数、時間、面接官の人数、グループワークの有無などが大きく異なります。
そのため、受験生の方はこの記事に書いた僕の体験談はあくまでも参考程度にし、志望する省庁がどういった選考方法を取るのかについて情報収集をしてほしいです。
業務説明会でも、インターンシップでも、OB訪問や先輩の話でもいいので、情報を集めてください。
希望する省庁の官庁訪問がどういった流れで進むのかが分かれば、対策はかなりしやすくなります。
最後に、この記事が少しでも受験生の方々の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!