どうも、大学生のnashikuraです。
今回は、理系の大学2年生の僕が、大学院に行こうかどうかと迷っていることについて書いて行こうと思います。
理系で、さらに国公立大となると、かなりの割合の人が大学院に進学するというイメージがあると思います。
実際、東京大や京都大をはじめとした最上位大学の理系学部では大学院進学率が9割近くであり、中堅国立大レベルでも6割ほどとなっています。
詳しくは、以下のサイトをご覧ください↓
僕の所属する大学の学科では、例年の大学院進学率は3~5割ほどとなっており、平均よりは少し低めです。
こういったことを踏まえ、大学院進学をするべきなのかを、複数の視点から考えたいと思います。
もし、僕と同じように大学院への進学に迷っている方がいらっしゃれば、今回の記事が参考になるかもしれません。
(断言はしません)
目次
- 学部の勉強は面白い【学卒<院進】
- でも、実験はめんどくさそう【学卒>院進】
- 行きたい研究室が学内にない【学卒=院進】
- 大学院での就活は大変そう【学卒>院進】
- しかし、院に行った方が選択肢は広がりそう【学卒<院進】
- 早く社会に出たい【学卒>院進】
- まとめ【学卒:院進=3:1】
学部の勉強は面白い【学卒<院進】
僕は現在、土木工学系の学科で勉強しているのですが、授業内容は面白いものが多いです。
現在は、構造力学や水理学、都市計画学などの授業があるのですが、実生活に通ずる部分が多く、個人的には興味深いと感じています。
(製図の授業は本当に大変でしたが(笑))
1年時は工学系のことを全体的に広く浅く勉強する、という感じのカリキュラムだったので、2年生になってやっと専門的なことが少しずつ勉強できるようになって、楽しい部分が多いです。
専門分野の勉強が楽しいということは、もしかしたら大学院も向いている可能性があるのかもしれないです。
でも、実験はめんどくさそう【学卒>院進】
座学で学んでいる分には大丈夫なのですが、実験系はなんとなく面倒な印象があります。
コロナ禍の事情もあり、大学に入ってからまだ一度もまともに実験をやったことがないので想像の範囲にはなりますが、一日中研究室に閉じこもって研究するのはなんとなく自分に向いている気がしないです。
高校時代の話にはなりますが、僕は理系志望だったのにも関わらず、実験の授業はかなり嫌いだった記憶があります。
生物や化学の授業で現在とは分野が異なるのですが、何が起こっているのかもよく理解できず、レポートも教科書や友達のものを写していたことが多々あった記憶があります。
こんな奴が、本場の研究をまともにやっていけるのかどうかが怪しいですよね。
行きたい研究室が学内にない【学卒=院進】
僕は受験生の時、地球科学か土木工学のどっちに学科にするか、ということを出願の直前まで悩んで、結局土木の方に進みました。
その選択に特に後悔はないのですが、興味のある学問の範囲が広いため、なかなかこれ一つを極めたいというものが見つからないのです。
そのため、何かの研究を始めたらまた別ことをやりたい、という感じになりそうです。
また強いて言えば、今現在最も興味があるのが交通工学と地震学なのですが、どちらの学問の研究室も今の大学にないです。
そのため、これらの学問をやっている研究室を外部の大学で探すしかなく、院をいわゆる外部受験しなければいけないことになってしまいます。
本当にこれをやりたい、という強い気持ちがあれば外部の院に行くことも良い判断だと思いますが、今のフワッとした感じでは、未来の自分を苦しめることにつながりかねないと考えています。
学内にそれらの研究室があれば、話はもっと簡単なんですがね(笑)
大学院での就活は大変そう【学卒>院進】
就職活動は、文系理系問わず、かなり大変だと聞きます。
そして、大学院2年での就活となれば、学部よりもはるかに忙しい研究を行いながら就活をしなければならず、想像を絶するほど大変になると思います。
いや、待てと。
大学院生は学校推薦や教授推薦を使えるから、就活は最低限だけで良いのでは、と思った方もいると思います。
確かにそうです。
しかし、わがままな僕の場合、研究室関連の企業には就職したくないのです。
なぜか?
それは、僕が”ものづくり”そのものにあまり興味がないからです。
建設土木業界では、主に一般企業(ゼネコンやコンサルなど)が設計や施工などの”ものづくり”を担当します。
(研究室の推薦は、こうした一般企業が多い)
僕はそういった”ものづくり”にはあまり関心がなく、どちらかといえば、計画や防災関係の方に興味があります。
何を言っているかあまり分からないと思いますので、簡単に言うと、
”ものづくり”という「ハード面」ではなく、”計画”や”防災”といった「ソフト面」で建設や土木に関わりたいということです。
そして、この「ソフト面」での仕事を行っているのが主に官公庁(国交省や地方自治体など)であり、官公庁には学校推薦や教授推薦というような制度がありません。
官公庁は、公務員試験を通じて学力を評価した上で、さらに面接などを行って採用するためです。
(大卒、院卒による差別もないです。)
また、他に「ソフト面」での仕事を行っているのが、JRをはじめとした鉄道各社や、NEXCOをはじめとした高速道路各社などで、こちらで学校推薦や教授推薦を行ってる可能性はありますが、人気のある企業ばかりなため、推薦を取ることはかなり難しいと思われます。
長くなりましたが、こういった事情もあり、僕は大学院から就活を行う場合、僕は公務員試験の勉強と民間企業の就活を同時に行いながら、さらに並行して大学院の研究を行う必要があり、考えただけでも非常に厳しいと感じています。
それなら、まだ多少なりとも時間のある学部のうちに、就活を完了させておきたいという思いがあります。
しかし、院に行った方が選択肢は広がりそう【学卒<院進】
一方で、逆に考えれば、一般企業でさらに理系であれば、推薦ではなくて自由応募であっても、学部卒より院卒の方が採用されやすいのは自明なはずです。
先ほど書いた、JRやNEXCOなどの企業でも、特に技術職関連はそうだと思います。
また、院卒であれば、社会人になってからも企業で研究職を任せられる可能性も高いですが、学部卒でその可能性は非常に低いはずです。
さらに、大多数の企業では院卒の方が初任給が高く、院卒を経て社会人になってからのデメリットはほとんどないのではないか、と感じているところでもあります。
早く社会に出たい【学卒>院進】
ストレートに卒業できれば、学部卒であれば僕は1年目で22歳ですが、院卒であれば24歳です。
あまり変わらないように見えるかもしれませんが、僕はこの2年の差は大きいと考えています。
社会人のはじめの数年は、業界や職種を問わず、非常に多くの経験が積めると思います。
学部卒で2年早く就職できれば、この経験を早く積むことができ、自分のキャリアを考える上でかなり有利になると考えています。
また、万が一業界や仕事が合わなくても、転職やキャリアチェンジを行う際に年齢的にも有利となり、機転が利きやすいのではと感じています。
早いうちから、良い意味でも悪い意味でも社会を味わっておけば、その後の自分の人生を考える上でかなりのアドバンテージになるはずだと思いました。
まとめ【学卒:院進=3:1】
結局のところ、何が正解か分からないのが難しいです。
中学生であればとにかく偏差値の高い高校へ、高校生であればとにかくレベルが高くて知名度のある大学へ、というレールが示されており、自分も盲目的にそのレールに乗っていれば正解、という感覚がありました。
しかし大学以降はもちろんそのようなレールはなく、正解も不正解もないというところが難しいです。
現在の僕の気持ちとしては、全体が100として、学部卒が75、院に進学が25くらいです。
現在は学部卒で就職したい気持ちの方が強いですが、心のどこかで大学院から逃げている、というような声が聞こえるような気がしています。
確かに、僕の小さい頃の夢は研究者になることでしたので、大学院に行かない時点でその夢は絶たれます。
しかし成長していくうちに、周りの勉強のレベルに圧倒されたのと同時に、研究というよりかはもっと直接的な社会貢献がしたいな、という気持ちが強くなりました。
話はかなり脱線してしまい申し訳ないです。
とにかく、就活か院進学を本格的に決めるまではまだ1年弱くらいの猶予があるので、後悔のないようにしっかりと決めたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。