大学生nashikuraのブログ

大学受験、大学生活、理系関連、就職活動、雑記

【就職悪い!?】大学の地球科学科の就職先について、現役大学生が解説

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

この記事では、大学の理学系の学科である地球科学科の就職の実態について解説していこうと思います。

 

中学の理科を思い出してもらうと、生物・物理・化学・地学の4分野を学びましたが、地球科学科はこの中の「地学」の教育・研究をメインでやっている学科になります。

主に理学部に設置されており、大学により、地球惑星・地球環境・地球システム・地質学など様々な名前があります。

 

そして、地球科学は非常にニッチな分野であり、国公立大学で33校、私立大学ではわずか3校のみにこの学科を設置されています。

(国公立大学は全国で約175校、私立大学は全国で約600校)

かなりニッチな分野であり、かつ高校で地学を選択できる学校が非常に少ないため、志願者も少なく、大学入学後の情報も少ないです。

僕も大学受験の際、地球科学科を志望している時期が長かったですが、やはり情報がかなり少なく、「具体的に何が学べるのか」、「卒業後の進路はどうなのか」について疑問に思っていました。

 

上記を踏まえ、この記事では地球科学科の卒業後の進路、つまり就職先について主に書いていこうと思います。

理学部は「就職無理学部」なんて揶揄されることもあり、地球科学科の就職先も悪いという噂も少なからず目立ちます。

そこで、「本当に就職は悪いのか?」に着目しながら、就職先の業界や企業について深堀りしていきます

 

地球科学科への進学を検討している方の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読み下さい!

地球, 星, 世界, グローブ, 世界地図, アフリカ, ヨーロッパ, スペース

 

 

 

地球科学科で学べること

地球科学という分野は非常に幅広く、主に以下の分野があります。

地球物理学:地震、火山、重力、災害など

気象学:気候、海洋物理、大気、水循環、環境など

地質学:地層、地殻、地球史、地質災害など

岩石・鉱物学:マントル、マグマ、結晶、地球進化など

惑星科学:元素、放射線、宇宙大気など

古生物学:化石、古生態、進化論など

ja.wikipedia.org

こうしたこともあり、就職先も以下の示すように、他の学部に比べて非常に多岐に渡ります。

 

地球科学科の就職先

建設業界

建設業界の中の建設コンサルタント会社は、地球科学科の学生の就職先として人気です。

地質調査会社や測量会社では、大学で勉強した内容を直接活かすことができます。

以下が代表的な会社です↓

・設計に強い:日本工営、建設技術研究所、パシフィックコンサルタンツなど 

・測量に強い:パスコ、アジア航測、国際航業など (地図やシステム開発も行っている)

・地質に強い:応用地質、川崎地質など (地質調査が主要な業務の一つ)

 

インフラ業界

鉄道会社(JR各社や私鉄)や道路会社(NEXCO等)、電力会社などのインフラ企業に就職する学生も多いです。

建設や維持管理がメイン業務で建設土木寄りではありますが、地盤や周辺の環境整備が業務に関わることが多く、地球科学科出身の学生も重宝されます。

 

鉱業業界

鉱業業界はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、主に資源の採掘を行っている業界です。

金属や石油、天然ガスなどの天然資源は鉱山やプラント(処理施設)から採れることが多く、鉱山で採掘などを行っています。

具体的な企業名では、INPEX(旧国際石油開発)や住友金属鉱山などが挙げられます。

採掘を行うには地盤や地質の条件を把握することが極めて重要であり、そういった点から地球科学科出身者が重宝されやすいです。

 

IT業界

地球科学科では、プログラミングやリモートセンシングなどの情報系を学ぶ機会もあり、そうした延長線上にあるIT業界に就職する学生もいます。

具体的な企業名でいうと、NTTや富士通などのゴリゴリの通信系の会社よりも、民間気象会社であるウェザーニューズや、地図情報会社のゼンリンなど、地球科学科の要素を含むIT企業への就職が多い印象です。

 

国家・地方公務員

地球科学科では理学部の中では珍しく、公務員(技術系)を志す学生も多いです。

防災や環境に関する政策は国や各自治体が主導となって行っているおり、そこに携わりたいと思う学生が多いからです。

国家公務員でいえば、環境省や国土交通省、農林水産省、気象庁など、地方公務員では、各自治体(都道府県や市区町村役場)の土木・環境系の職員になる学生が多いです。

 

教員

学問そのものに魅力を感じ、中学や高校の理科教員になる学生もいます。

ただし、高校では地学を開講している学校は本当に少なく、隣接分野である物理・化学・生物の教員になる人がほとんどです。

(僕の高校時代の物理の先生も、大学では地球物理学を専攻していたと言ってました)

 

ただし、理学部で教職を取るのは時間的に意味ではかなり大変そうです。

(取ってる人は本当に尊敬しています)

 

 

研究職、学芸員などのアカデミック分野

大学院の修士や博士課程に進学する学生の中には、研究者や学芸員へ進路を取る人も少なからずいます。

自分の専門分野を極められる、という非常に魅力的な仕事であり、まさに好きなことを仕事にできる、といった具合でしょうか。

しかし、一般的な企業や公務員への就職に比べてかなり狭き門であり、学問に対する強い探求心と気持ちがないと続けることは難しいです。

例えば大学教授を目指す場合、大学院(修士2年、博士3年)を修了して博士号を取得した後(ここまででも相当すごい)、ポスドクと呼ばれる任期付きの研究員(給与などの待遇が非常に悪い)を経験して、さらに運が良ければ大学等の研究機関に採用される、というのが一般的な流れです。

 

 

その他(専門分野外への就職)

専門知識はほとんど活かせませんが、金融やメーカー、インフラ業界の文系職などに就職する学生も珍しくないです。

上記の業界は文系メインの業界ですが、数字に強く、研究も経験している理系学生が重宝される業界でもあります。

理系学生は全員が大学の専攻と密接に関係している業界に就職すると思われがちですが、それ以外の業界に就職する学生も以外と多いです。

(学部卒だけでなく、院卒でも専門外の業界に就職することも十分可能です)

 

この記事を書いている僕は、地球科学科の学生ではない!

僕のプロフィールをご覧になった方は分かると思いますが、実は僕は地球科学科ではなく、土木工学科の学生です。

そんな僕がなぜこんな記事を書いているのかというと、地球科学の分野が好きで、さらに未練があるからです。

最初にも少し触れましたが、大学受験の際には地球科学科を志願しており、高3の11月くらいまでは地球科学科志望一本でした。

しかし、とある大学の理学系地球科学科の公募推薦入試に落ちたことで、一度自分の進路を本気で考え直す機会ができ、より実用的な分野であり、かつ就職もよく、隣接分野の一つでもある工学部土木工学科へと進路を変えました。

そして、大3の途中までは特に何も感じませんでしたが、就職を意識し始める時期あたりから初めて地球科学への未練を感じるようになりました。

確かに土木工学科の就職は非常によく、地球科学科よりも、大手で給与の高い企業に行きやすいです。

しかし、僕はそういった土木業界の企業にあまり魅力を感じず、地球科学の分野をメインとしている企業ばかりに目が行っていました。(地質調査会社や防災コンサルなど)

インターンシップにも何社か行きましたが、すべて地球科学がメインの会社で、土木工学科出身の僕はマイノリティでした。

そして、結局内定をいただき、来年度から働く予定の会社も地球科学をメインとして業務を行っている会社です。

結果的に第一志望の会社から内定をもらうことができたからよかったのですが、正直大学でもっと地球科学について学びたかったという未練が残っています。

実際に、工学部のどの専門科目よりも、自主的に取った理学部の授業(地質災害、地形学、地理情報システムなど)の方が圧倒的に面白かったです。

また現在研究室は、「地形に関する地盤の工学特性」という感じのテーマで研究を進めており、こちらもかなり地球科学寄りです。

運よく、学科内で唯一こうした地球科学寄りの分野の研究を行っている研究室に行くことができましたが、今の研究室に行けていなかったら正直研究のモチベーションも圧倒的に下がっていたと思います。

もしもう一度高3に戻れたら、絶対に地球科学科を受験します(笑)

 

こうした経緯があり、地球科学科出身でないにも関わらず、これほど地球科学科についての知識があることをお分かりいただけたかと思います。

 

まとめ

今回は地球科学科の就職先として、以下のものを紹介しました。

・建設業界

・インフラ業界

・鉱業業界

・IT業界

・国家・地方公務員

・教員

・その他

見てきた感じ、就職が極端に悪いということは感じられず、むしろ幅広い就職先がある、という印象を受けたのではないでしょうか?

 

受験生時代の僕のように、就職が悪いのが不安だから地球科学科への進学をやめようと思っている人がいたら、ぜひ一度踏みとどまってみて下さい。

今回の記事で紹介したように、実態として就職は悪くないですし、さらに学問そのものが好きであれば、非常に充実した大学生活になります。

ぜひ後悔のないような進路選択をしてほしいです!

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

【大学受験と部活】高校の部活は絶対に辞めない方がいいという話【実体験】 

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

先日のGW、久しぶりに高校の部活の同期と後輩と一緒に遊びに行く機会がありました。

そして、高校時代の部活を思い出すきっかけになりました。

 

進学校に通っていた高校3年次の僕(4年前)は、引退まで部活と受験勉強の両立で苦労することが非常に多かったですが、それでも最後まで部活を辞めず、全力で取り組めたことに後悔していません。

高校3年で受験勉強のために部活を辞めてしまう人は少なくないですが、今回は「部活は最後まで全力で続けた方が後々後悔しない」ということを、主に僕の実体験をもとに書いて行こうと思います。

 

受験勉強と部活動の両立で苦しんでいる、辞めようかと迷っている高校生の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

僕の受験と部活のエピソードを少しだけ

僕は高校時代は水泳部に所属しており、特別厳しい部活ではなかったものの、部員たちが協力しながら全力で活動に励む雰囲気でした。

水泳選手の無料写真

僕も特に高2~高3の引退までにかけてはガチで部活に取り組み、関東大会出場を目標に練習していました。

しかし、水泳部は大会の日程の関係で引退が7月終わりと、他の部活と比較してもかなり遅かったです。

同じ部活の同期は、受験勉強のために高3になる前に辞めてしまった人や、高3はほとんど活動に来なくなってしまった人もいました

 

将来に直結する受験勉強と、残り数カ月しかない部活。

どちらも僕の中では非常に重要で、天秤にかけることがとても難しかったです。

そしてめちゃめちゃ考えた結果、部活を続けることはもちろん絶対に活動日は毎日行くと決め、引退までは最低限の勉強はしつつ、部活に比重をかけて全力で取り組むことにしました。

 

勉強は、平日は学校を除いて2~3時間程度、部活のある休日は頑張って4~5時間と、こんな生活が夏休み入るまで続きました。

大学受験生としては非常に少ない勉強時間で、僕は「ほんとにこれで志望校に受かるのか?」とずっとモヤモヤしてました。

しかし、勉強をしないときは部活に捧げる、というメリハリをつけていたため、それまでより部活にも勉強にも集中できていた気がします。

 

結果的に、目標としていた関東大会出場はならなかったものの、引退試合では、個人で複数種目で自己ベストを更新して入賞することができ、学校としての団体入賞にも貢献することができました。

そしてこの引退試合は、僕の人生の中でダントツで一番の思い出になっています。

 

大学受験の方はというと、引退後の8月からはほぼ毎日10時間近く勉強しました。

(正直部活を続けている方がメリハリがあって集中できていたきがしますが(笑))

そして、第一志望校には合格できなかったものの、一応満足できるレベルの大学には現役で合格することができました

 

もし、仮に部活を辞めていて第一志望校に合格できたとしても、おそらくかなりの確率で部活を辞めたことを後悔していると思います。

 

高校の部活ほどの青春は二度と無い可能性が高い

手の無料写真

大学で4年間過ごした分かったことですが、高校の部活ほど青春が味わえ、仲間との絆が深まるものって、その後の人生でなかなか無いと思っています。

 

僕は大学で部活とサークルに所属した経験がありますが、どちらも良くも悪くの自由過ぎて、ガチな友達や仲間ができにくいです。

練習もシーズンによってあったりなかったり、入れ替わりが激しかったりと、高校と比較して圧倒的に薄い人間関係になりがちです。

そして、社会人になってからは利害関係も生まれるため、さらにそうなると思います。

 

高校の部活の友達は、引退してから約4年経った今でも気兼ねなく何でも話すことができ、本当に安心感があります

高校卒業後も1年に数回は必ず同期に会い、1つ下の後輩ともお互い壁を感じず話すことができます。

約2年半しか一緒に過ごしていないですが、その期間はほぼ毎日会い、練習や大会を共に乗り越えてきた貴重な仲間以上のものは、正直今後の人生では二度と現れないと思いました。

 

受験勉強は最悪なんとかなる

学校の勉強の無料写真

僕のように部活動をやっている時期でも毎日コツコツ勉強していれば、引退後の追い上げでなんとかなる場合が多いです。

僕も学校の中ではテストの順位が低い方でしたが、一応中堅の国立大学理系の合格することができましたからね。

(化学では何度も学年最下位をとったことがあります(笑))

 

また受験勉強に関しては基本一人で行うため、高3という時期に必ずしもやる必要がないというのが僕の持論です。

親が浪人を許してくれる家庭であれば浪人の選択できますし、大学編入や再受験などはめんどくさいですが、ある程度現実的な選択肢でもあります。

 

高校の部活は、その瞬間しかできない

時間の無料写真

しかし受験勉強とは異なり、高校の部活はその瞬間に、そこにいる仲間としかできないものです。

同年齢の仲間、同じ志を持つ仲間、大会も基本的には高3の年齢までしか出れないものの多く、高校生だからこそできる、高校生でしかできないことが想像以上に本当に数多くあります。

 

僕は高校時代と同じ経験ができると思い、大学でも体育会の水泳部に入りましたが、想像していたのとは全く異なるもので、非常にがっかりしました。

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高校生は、ある程度自由が利き、さらに周囲の大人も環境を用意してくれるという最高の条件で、部活動に取り組めます。

僕は大学生になってから、その重要性に気付きました。

 

浪人をした友達も、最後まで部活をやってよかったと言ってる

僕の高校のラグビー部は引退が10月と、水泳部よりもさらに遅かったです。

フットボールの無料写真

「受験の天王山」と呼ばれる夏休みでも彼らは部活漬けでした。

そして、8割の部員が現役では志望校には合格できず、浪人を選択しました。

しかし数年後会ってみると、部活を最後までやった後悔は一切残っていないと、全員が口をそろえて言っていました。

それほど、高校の部活は彼らによって大きな思い出になったのだと感動しました。

 

 

まとめ

以上より、受験勉強のためだけに、高校の部活は絶対に辞めない方がいいです。

後々後悔する可能性が高いですし、いきなり辞めると受験勉強に身が入らなくなる可能性の高いです。

勉強しなきゃ、と不安を感じることは多いと思いますが、ぜひ最後まで部活を続けてほしいです。

 

この記事が、大学受験や部活動の参考になれば幸いです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

【人生を左右する】理系受験生の学部学科選びはめちゃくちゃ重要だという話【大学受験】【実体験】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

大学を受験する受験生にとって、特に理系の場合は、大学選びと同じくらいかそれ以上に学部学科選びが重要になります。

誇張無しで、その後の人生を左右する選択になる人が多いです。

 

今回の記事では、主に僕の実体験から、学部学科選びはめちゃくちゃ重要である理由を書いて行こうと思います。

 

理系の受験生にとって進路選択の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください!

 

 

 

 

 

 

 

 

理系の学部学科選びが重要な理由

大学での勉強のモチベーションを左右する

当たり前かもしれませんが、大学は高校より上位の高等教育機関ですので、高校よりも勉強内容の難易度が上がります。

特に理系の場合は、大学の偏差値に関わらず、基本的にどこでも内容は難しいです。

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そして、学問に興味がないと本当に詰みます。

理系は、真面目に勉強していても単位を落とす人も少なからずおり、学業不振による留年や退学も文系よりも多いです。

日々の課題や定期試験も一筋縄ではいかないことが多く、根気や粘り強さが求められます。

学問に興味があっても辛いと感じている人が多いため、学問に興味がない人にとっては地獄そのものだと思います。

女性の無料写真


そして、大学院進学を考えている場合はさらに注意が必要です。

学部時代に配属された研究室にそのまま院進学するのは比較的簡単で、最小限の労力で行けますが、それ以外の院進となるとなかなか難しいです。

頑張れば大学院から異なる専攻にすることは可能ですが、院試の受験科目が異なるために1からそれらを勉強する必要があり、なかなか難しいのが実態です。

 

 

就職活動のやりやすさを大きく左右する

文系は基本的に大学での専門と就職先の関連性は低いですが、理系は大学で学んだことが就職に直結する場合が多いです。

そのため、理系で専門分野に直結する企業であれば、大学での勉強・研究をしっかりと行っていれば、比較的内定はもらいやすい傾向にあります。

 

しかし、理系の専門外の企業や、文系学生と同様に事務系や営業系で就職活動をする場合、かなり大変になります。

一から業界・企業研究をする必要があり、不可能ではないが結構厳しいです。

特に、3~4年次にほとんど授業がない文系の学生と同じ土俵で就活を行う場合は、時間的に圧倒的に不利になります。

学部によりますが、理系は3年次は専門科目の単位に追われ、4年次から基本的に毎日研究室に行く必要があるため、大学での勉強と両立しながらの就活はかなり難しいです。

「就職活動に疲れた男性 | フリー素材のぱくたそ」の写真[モデル:恭平]

 

大学院に進学して学校推薦を希望する場合も、推薦企業のほとんどが専門分野と関連性の深い企業であるため、それ以外に行きたい場合は自分で就活をするしかないです。

修士論文は学士論文よりも数倍大変と言われているため、大学院での研究と両立するしながら就活を行うのはなお大変となります。

 

 

今後の人生に少なからず影響する

街の無料写真

 

理系の場合、大学(+大学院)の期間で学ぶことは非常に貴重で、場合によってはカリキュラムに含まれる授業や実習を受けるだけで資格を取得できる場合も多いです。

そのため、新卒での専門分野での就職活動では評価されるますが、その一方で専門外の分野にいきなり行くのは不可能に近いのが現状です。

 

例えば、土木工学を学んでいる僕が、電気系が主であるNTTに就職することはほぼ無理です。(←理系の場合は募集要項に大学の学部学科が指定されていることがほとんどなため)

そして、土木業界に就職した僕が、転職で異業界・異職種であるNTTに行くことは、まず不可能となります。

 

一つの学部学科を選択した場合、それ以外の専門は捨てるのと同様の意味を持つので、理系の場合は学部学科選びに慎重になった方が良いです。

10代で判断するにはなかなか難しい部分があるかもしれませんが、今後の人生を考える良い機会ですので、慎重に選択をするべきだと思います。

 

大学入学後にどうしても学びたいことを変えたい場合、大学編入や大学院から専攻を変える、仮面浪人などをすることは不可能ではないが、かなりめんどくさく、労力が伴います。

 

 

まとめ・アドバイス

今回の記事では、理系の学部学科選びが重要な理由として以下の3つを紹介しました。

➀大学での勉強のモチベーションを左右する

②就職活動をやりやすさを左右する

③今後の人生に少なからず影響する

 

理系の大学受験生には、今一度行きたい学部学科を本気で考えて欲しいです。

自分が実際に就職活動を行って就職した後のことを真面目に考え、もっともらしい選択をしてほしいです。

 

日本ではほとんどの大学の一般入試には面接試験がない分、こういったことが疎かになりやすいと僕は考えています。

大学に合格することはもちろん重要ですが、受験勉強に集中していると、大学入学後については盲目的になりがちです。

 

実際に僕もそうでした。

「とにかく志望校に受ければ学部学科なんてどこでもいいや」なんて考えている時期もありましたが、今思えば非常に危険な考えです。

特に理系の場合、行きたい学部学科があるのであれば、志望校をワンランク下げてでもそこに確実に行くべきだと僕は思っています。

 

受験勉強の息抜きとして、大学のオープンキャンパスに参加して学生の話を聞いてみたろ、各大学の学部学科のホームページ等のカリキュラムや過去の学生の就職先を調べてみるのもいいと思います。

 

また、理系に行きたいけど受験する時点で何を学びたいか明確に決まっていない人は、いわゆる”進振り”と呼ばれる、入試では理系を一括で取るが大学2年次から専門学科に振り分けられる、という制度を設けている大学の受験をおすすめします。

有名どころですと東京大学がありますが、それ以外にも北海道大学(総合理系)、筑波大学(総合選抜)、金沢大学(理系後期一括)などがあります。

デメリットとしては、人気の学科に行きたい場合は大学入学後も上位の成績を取り続ける必要がある点ですが、それは各々の頑張り次第でなんとかなると僕は思います。

 

 

この記事が少しでも人生の参考になれば幸いです。

 

 

他にも大学受験・大学生活や理系に関する記事を書いていますので、ぜひご覧ください!

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最後までお読みいただきありがとうございました!

【新潟大学二次】【体験記】数学が難しすぎる新潟大入試を、合格者が得点公開とアドバイスをする【理系】

 どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 受験生の皆様、いつもお勉強お疲れ様です。

 

 共通テストも終わり、国公立大学の出願締め切りも迫ってきました。

 どこの大学に出願しようかまだ迷っていらっしゃる方も多いかと思います。

 

 

 今回は、僕が実際に受験した新潟大学の二次試験の得点を公開し、受験をする上でのアドバイスをしたいと思います。

https://www.niikei.jp/84218/

 

 新潟大学志望、特に理系志望の方には参考になる内容だと思いますので、ぜひ最後までお読みください!

 

 

 

 

 

 

 

僕の受験情報をざっくり

 僕は2020年(2019年度)に高3で大学受験をし、現在は大学3年生です。

 2020年2月に新潟大学工学部(一般前期日程)を受験し、合格をいただきました。

 

 新潟大学は第一志望ではありませんでした(第一志望は東京都立大学)が、センター試験での出来と科目の比重を考えて、最も自分に有利な配点であり、かつ行きたい学部学科があると知ったため、受験をしました。

 

 併願は立命館大学で、センター利用では不合格でしたが、一般入試では2つの日程で合格をいただきました。

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 僕が受験したのは3年前と少し古いですが、二次試験に関しては傾向は概ね同じなので、点数や難易度の部分では参考になるかと思います。

 また、2021年、2022年の入試についても書くので、そこも参考になると思います。

 

 

2020年新潟大学工学部(一般前期)の僕の得点

 実際に開示請求をして、いただいた得点表がこちらです↓

 少し見えにくいので下に書きます。

センター試験(圧縮)(現:共通テスト)………552.6/800 (得点率:69%

(リサーチはC寄りのB判定だった気がする)

二次試験

数学………90/300 (得点率:30%) 

物理………133.3/200 (得点率:66.65%

英語………106/200 (得点率:53%

三科目合計………329.3/700 (得点率:47.04% 

 

試験順位………116位/539人 (倍率は約1.5倍で、合格者数はおよそ350人でした。)

 

 以下が2020年度の工学部の前期入試の平均点です。

・センター試験(一次)………545.0/800 (得点率:68.1%) 

・三科目合計(二次)………315.5/800 (得点率:45.1%) 

引用(https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2019/07/databook_2020.pdf

 

 センター試験、二次試験とも平均得点率より1~2%高いという結果でした。

 

 

科目ごとの手応え、アドバイス

※化学に関しては受験していないので分からないです、ごめんなさい。

数学

 とりあえず、数学はマジで難しかったです。

 過去問を解いていた感じこの難易度は覚悟していましたが、本当に全く解けませんでしたね。おそらく0完で、全部途中点で稼いでいると思います。

 周りに聞いていても、数学で半分を取れた人は工学部にはほとんどいないですね。僕は3割ジャストでしたが、平均点もおそらく3割台だと予想しています。良くも悪くも差はあまり付かないですね。

 そのため、過去問でも解けなくても焦らないことが重要です。3割の僕でも半分以上の順位で合格しているので、本番で取れるところをしっかり取って落とさないことに尽きると思います。

 

物理

 物理に関しては基本的な問題が多く、点数を稼ぎやすい科目だと思います。問題集を何周もし、本番までに苦手な部分を無くすことが必要です。そして、本番はとにかく変なミスをせず、着実に解いていくことが重要だと思います。

僕はセンター試験での物理が約6割と低かったですが、その後1カ月間は物理:数学:英語をおよそ6:3:1の比率で勉強したことでかなり伸びましたので、最後まで諦めずにやった方がよいです。

 

英語

 そして、英語なんですよ。

 僕は英語が一番得意で、センター試験は9割以上でしたが、二次では5割強と全然取れませんでしたね。数学や物理とは異なり、英語は自由英作文などがあって採点基準が不明瞭なので、正直どこが取れなかったのかは分からないです。

 ただ印象的だったのが、2020年の英語の自由英作文には面白い問題が出たんですよ。

それがこちらです↓

www.youtube.com

 なんと、あの人気Youtybeチャンネルの「はなおでんがん」でも紹介されてました。

 内容はYouTubeに関してで、「Do you think becoming a Youtuber is a good career choice? (一部略)」(100語以内)という問題でした。

 僕は高校生の頃からYoutubeは大好きでしたので、結構すらすら書けた記憶があります。しかし、点数あまり良くなかったので、正直なところどれくらい影響があったのかは分かりかねます。

 しかし、英作文の対策にしておくに越したことはないので、受験をする方はぜひ頑張ってみてください。英作文以外に関しても、長文等もそれほど高難易度の問題は出ない傾向があるので、国公立二次の基本的な対策で十分だと思います。

 

 

2021年、2022年の得点率について

2020年は少し古いので、2021年と2022年の前期試験の平均点を見てみます。

 

2021年

・共通テスト重視型

共通テスト………558.8/800 (得点率:69.9%) 

三科目合計(二次)………261.6/500 (得点率:52.3%)

・個別学力検査重視型

共通テスト………200.6/300 (得点率:66.9%) 

三科目合計(二次)………295.2/500 (得点率:59.0%)

 

2022年

・共通テスト重視型

共通テスト………502.9/800 (得点率:62.9%) 

三科目合計(二次)………272.3/500 (得点率:54.5%)

・個別学力検査重視型

共通テスト………162.8/300 (得点率:54.3%) 

三科目合計(二次)………256.4/500 (得点率:51.3%)

(引用

https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/06/databook_2022.pdf

https://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/07/databook_2023.pdf

 

 二次試験に関しては20年と比較して、21年、22年の方が得点率が高いです。

 

21年、22年の傾向が続けば、

共テリサーチでB判定以上あれば、二次で平均を少し切っても合格できるので、得点率50%が合格の目安になると思います。

共テリサーチでC判定以下であれば、二次では平均点以上が求められるため、合計得点率60%を目指して頑張ってください特に個別重視型であれば二次の比重が大きいため、D・E判定でも逆転できる可能性が十分にあります

 

 

全体的なアドバイス

試験日程に関して

 二次試験で三科目しか課さない大学としては珍しく、前期日程が2/25と26の2日間あります。おそらく1日目が数学と理科(1科目)、2日目が英語になるかと思います。

そのため、共通テスト同様、1日目の試験後は出来不出来に関わらずさっさと内容を忘れ、2日目に備えることが重要です。

 

試験順位に関して

 新潟大学工学部の一般入試は、工学部一括で試験を行って合格者を出し、上から順に志望の分野やプログラム(学科のようなもの)に配属されるという感じです。

そのため、分野にこだわらないのであれば、上から350人以内に入っていれば倍率に関わらず合格できるので、他の大学よりはセーフティーネットが広いかと思います。

ただ、特定の分野やプログラムに行きたいのであれば、ぜひ上位での合格を目指してください。(ちなみに、工学部内では建築は一番人気らしいです。)

 

大学へのアクセス(電車を使う人)

 工学部は広いキャンパスの端っこにあるため、工学部の受験生は越後線の「新潟大学前駅」ではなく、絶対に隣の「内野駅」で降りてください。大半の受験生が「新潟大学前駅」で降りると思いますが、それに惑わされないでください。

「内野駅」から工学部棟は徒歩約10分ですが、「新潟大学前駅」からだと20分以上は確実にかかるので、めんどくさいことになりかねないです。

以下が最も早いルートです↓

 不安な方は、前日に下見に行くことをおすすめします。僕も県外からの受験生だったので前日に下見をしましたが、結構下見をしている人は多かったので、余裕のある方はぜひしてください。

 

試験会場について

 上でも書きましたが、工学部の試験会場は工学部棟になるかと思います。新潟大学内でも、工学部棟は比較的綺麗な方だと思いますので、そこはご安心ください。

そして、入試本番は、同じ教室内にはほぼ男しかいないと思っておいた方が良いです。共学や女子校出身の人には異様な雰囲気に映るとは思いますが、ぜひ動揺をせずに試験に臨んでほしいです。

 

 あと、受験票は忘れると面倒なことになるので、ぜひ忘れないようにしてください。

僕は実際に忘れました(笑)

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まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 

 この記事では、新潟大学二次試験の理系数学は、医学部や歯学部で志望でなければ、3割の得点率でも十分合格できる、ということを最も書きたかったです。

 僕が受験生の頃には二次試験に関する情報があまりなく、過去問を解いていても数学が本当にできなかったため、何度も絶望的な気持ちになりました。

しかし、蓋を開けで見れば、数学は30%の得点率で、しかもおそらく0完の解答でも、半分以上の順位で合格していました。

そのため、これを読んでいる受験生は、過去問で数学が全然できなくても、絶対に悲観的な気持ちにならないでください。あなたが苦戦している問題は、多くの人も苦戦しているので、差はあまりつきません。それよりも、取れる問題をいかに落とさずに取るかが合否を分けると考えています。

 

 

 受験生の皆様、応援しています!

 

 

 この記事が少しでも受験の参考になれば幸いです。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました!

【2023最新】【実体験】共通テストで失敗した人へのメッセージ 【人生は終わりじゃない】

 どうも、3年前のセンター試験で大失敗をし、第一志望の大学に進学できなかった大学生のnashikuraです。

 

 

 

 受験生の皆さん、共通テストの受験、本当にお疲れ様でした。

 

 上手くいった人もいれば、そうではなかった人もいると思います。

 

 3年前になりますが、かくいう僕も当時のセンター試験で大爆死をし、点数が志望していた大学を受験できず、非常に悔しい思いをしました。

 具体的には、理系なのに数学ⅠAで40点台をとったり、物理化学の2科目の合計が120点に満たなかったりと、一生懸命勉強していたにも関わらず、散々な目に合いました。

 自己採点をして合計点を出した後、一時間くらい頭が真っ白になり、ずっと号泣をしていました。

悲しいの無料写真

 「半年以上の期間をすべて勉強に捧げ、その結果がこれか………」、という現実が受け入れられず、一週間くらいは本当に立ち直れませんでした。

 しかし、センター試験(現:共通テスト)に失敗し、当時は絶望の淵にいた僕でも、第一志望ではないものの大学生活を楽しめています。

 

 前置きが長くなりましたが、今回はそんな僕の経験を基に、共通テストに失敗しても「人生の終わり」ではなく、むしろ「そこからどう頑張っていくか」が重要になる、ということを書きたいと思います。

 

 共通テストで失敗をし、なかなか立ち直れないという受験生には、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。

 

 この記事が、少しでも受験生の励みになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

僕の受験の実体験について

 僕のセンター試験での実体験はこちらの記事に詳しく書いてあるので、時間があればぜひご覧ください↓

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 この記事は、僕が受験生だったちょうど1年後に書いたため、それ以降2年間大学生活を経験しています。

 そして、大学生活を通じて様々な経験をしていく中で、大学受験なんて長い人生のほんの一部でしかない、ということに気が付きました。

 

 

大学受験だけが人生のすべてじゃない

 受験生の高校生や浪人生は、毎日勉強ばかりで、周囲の皆大学合格という目標に向かっているため、非常に視野が狭くなりがちです。

 僕も受験生時代はそうで、高校での勉強はすべて大学受験のためにあるのだと思っていました。約3年弱、毎日学校に行き、家に帰ってからも勉強し、特に受験期は一日10時間近く勉強して、「俺は大学受験で成功するために生きているんだ」、という錯覚にガチで陥りました。

 そのため、失敗したときのダメージが計り知れないほど大きかったです。

 

 しかし、2~3年も経てばそんなこともあったなー、くらいになっています

 実際、大学で様々な経験をしたり就職活動をしていく中で、大学受験で失敗したことが何か影響した、ということは今のところ一度もないです。

 そして、社会人になれば、一部の職を除いて大学名なんて一切関係ない世界なので、さらにその影響は少なくなるでしょう。

 

 大学名なんて、意外と誰も気にしなくなりますからね。

(20歳の高校の同窓会では、誰がどこの大学に行ったかなんて、どうでもよくなってましたね。)

’ 

 失敗してしまった受験生の方は、ぜひこれを心に留めておいてください。

 共テに失敗しても、数年後には本当に忘れているくらいですので、あまり気を重くし過ぎないでください。

 

 

 

とはいえ、最後まで諦めずに頑張ってほしい

レールの無料写真

 共テで取ってしまった点数は、残念ながらもう変えられないです。

 そのため、気持ちをできるだけ早く切り替えて、自分の持ち点の中でどう戦っていくのかがポイントになります。

 

 国公立の場合は、自分の点数が上がりやすい配点比率や、共テの比重が低く二次の比重高い大学など、様々あります。

 そういった部分を共テリサーチを用いて調査し、自分の得意科目・苦手科目と相談して、有利になる戦い方を考えることが重要です。

 

 もちろんE判定でも、少しでも合格できる見込みがあれば、第一志望を変えないというのも全然問題ないと思います。

 

 そして、志望校が決まれば、後はひたすら過去問演習や苦手克服です。

 僕は1月中旬の時点では物理(センターでは6割くらい)にまだ苦手意識があったのですが、国公立二次までの約1カ月物理を最重点的にやったおかげで、二次では物理の点数が数・英・物の中で最も高くなりました。

 

 このように、本当に最後の最後まで伸びますので、共テごときでくじけず、最後まで諦めずに全力で戦ってほしいです。

 

 最後まで戦い抜くことは、結果がどうであれ、一生の糧になります。

 

 

 

大学入学後でも、いくらでも頑張れることはある

 今まで大学受験一本で頑張ってきた人が、大学に入学していきなり頑張ることを見つけることは難しいと思います。

 しかし、大学生活は高校以前と比べて本当に自由で、いくらでも頑張れることがあります。学業・部活・サークル・アルバイト・副業・資格取得・インターン・起業………などなど、本当に何でもできます。

 

 大学受験で失敗したことをバネにし、何か新たなことに挑戦するということもいくらでもできます。そして、その頑張ったことを活かし、就職活動やその後の人生に役立てられます。

 

 

 

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 

 共通テストは受験生の誰もが通る試験で、失敗をしてしまった人は本当に悔しいことだと思います。しかし、失敗してしまったという現実を早めに受け入れることで、私立や国公立二次の試験の勉強に切り替えられます。

 

 また、大学受験に失敗したからって、人生は終わりません

 繰り返しになりますが、数年もすれば誰も大学名なんて気にしなくなりますし、よく言われますが、どの大学に行ったかより、大学で何を学び、経験したかの方が重要になります。

 

 共通テストで失敗をしてしまった人は、あまり気を重くしすぎずに、ぜひポジティブ思考で次に向かって頑張ってほしいです。

勝つの無料写真

 

 心の底から応援しています!!

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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【男性差別??】東工大入試の女子枠導入について、理系大学生が考えてみた

 どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

今回は、東京工業大学の入学試験に女子枠が導入されることについて、現在理系大学生である僕の個人的な見解を書きたいと思います。

 

先日、東工大と医科歯科大の統合後の名前を予想する記事を書いたばかりで、1カ月後にまた東工大についての記事を書くことになるとは思いませんでした(笑)

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 話題が尽きない大学ですねー

 

 

目次

 

 

ニュースの概要

国内最難関の理系大学である東京工業大学は、2024年度入学の学部入試から段階的に女子限定の枠を増やし、2025年度入学の入試では143人の女子枠に拡大するとしています。

女子枠は一般選抜ではなく、総合型・学校推薦型選抜で設けられ、一般選抜と総合型・学校推薦型選抜の一般枠(男女関係なし)を減らしての導入となるということです。

https://www.businessinsider.jp/post-261669

www.businessinsider.jp



一番の問題は、全体の定員を増やしていないこと

2022年現在の東工大は、学生の女子比率が約10%と、全国の大学でもトップクラスに少ないです。

そこで、女子枠を設けて、女子の数を増やしたいという大学側の思惑は理解できます。

特に、日本の理系は世界的に見ても女性の割合が低いらしいですしね。

 

しかし、僕が最も問題だと感じているのは、男子が受験できる枠を減らしてまで女子限定枠を設けていることです。

143人分定員を増やし、それをすべて女子枠にするというのは全く問題ないですし、むしろ賛成です。

しかし、本来であれば男子が受験できるはずの枠を、女子のみに限定するというのは、少しまずいのではないかと僕は思いました。

さらに女子枠と一般枠は併願もできるようで、男子受験者にとってはかなりのディスアドバンテージになるはずです。

 

女子比率が低いのは、単純に理系が人気がないから?

大学側は、「他の分野と比較して特に女子学生が少ない理工系分野における女性の活躍推進を目指し、………」(「https://www.titech.ac.jp/news/pdf/news-31129-pd1.pdf」抜粋)としている。

僕が思うに、大学入試に女子枠を設けただけでは、理工系分野の女性の活躍推進にはならないはずです。

東工大の女子比率が少ないのは、入試で女子が男子に勝てないからではなく、単純に理工系の分野が女子に人気がないからだと考えています。

僕も理系学部に所属しているので分かるのですが、特に工学系はどこの大学でも女子比率が低いです。最難関の東大をはじめとした旧帝大だけでなく、地方国立や難関私立、中堅私立、Fラン、どこの大学でも工学系の女子比率は壊滅的に低いです。

 

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ここから分かるように、大学入試に問題があるのではなく、社会構造や環境的な、もっと違うところに焦点を当てるべきだと思いました。

家庭と両立しにくいなどの影響で女性研究者や技術者が少ない

→理系は男性ばかりの世界だと思われ、女子学生に敬遠されやすい

→進路選択で理系を選択する女子が減り、大学でも理系に進む女子が減る

→研究者や技術者などの職業に就く女性がさらに減る

というように、根本的な問題は女性の働く環境にある可能性が高いと思いました。

 

 

ただ、取り組みとしては良いと思う

「千里の道も一歩から」というように、何かを変えていくには、小さなことからでも何かしら始めるべきです。

今回の場合は、かなり大胆で物議をかもすような制度ですが、これがきっかけで他の部分でも少しずつ良い方向に進んでいくと良いですね

 

 

僕が東工大生だったら、大賛成ですね(笑)

もし僕が東工大生だったら、この女子枠導入は普通に嬉しいですね。

これは単純に、女性が多いキャンパスライフを体験してみたいからです。

だって理系、特に工学部だと、日常生活の中で本当に女性と接する機会がないんですよ。

学科の女子比率も1~2割以下ですし、学部棟でもすれ違うほとんどの人が男性ですからね。

おそらくほとんどの東工大生はこう思っているはずです(笑)

大学生の無料写真

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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【穴場】3教科以下で受験できる国公立大学7選【理系編】

 どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 今回は、前回に引き続き、3科目以下で受験できる国公立大学の理系編です。

 主にMARCH、関関同立と同等かそれ以上の難易度がある大学を紹介します。

ジオメトリの無料イラスト

 

 大学受験生の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください!

 

(前回に記事は文系偏でした↓)

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1.お茶の水女子大学(理)【後期】

数学科………共通テスト:3教科(英・数・理×2)、二次試験:3教科(英・数・理×1)

www.ao.ocha.ac.jp

 

 

2.東京海洋大学(海洋生命科・海洋工・海洋資源環境)【後期】

・海洋生命科学(海洋生物資源・食品生産科学)

………共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:小論文のみ

※理は発展1科目のみ選択可

・海洋生命科学(海洋政策文化)

………共通テスト:3教科(英必須、他選択×2)、二次試験:小論文のみ

・海洋工学(海事システム工)

………共通テスト:3教科(英・数必須、他選択×1)、二次試験:2教科(英・理)

・海洋工学(海洋電子機械工)

………共通テスト:3教科(英・数・理×2※)、二次試験:2教科(英・理)

※理は発展科目のみ選択可

・海洋工学(流通情報工)

………共通テスト:3教科(英・数必須、他選択×1)、二次試験:1教科(英)

・海洋資源環境

………共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:小論文のみ

※理は発展1科目のみ選択可

 

www.kaiyodai.ac.jp

 

 

3.東京都立大学(健康福祉)【後期】

・理学療法

………共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:なし(面接・調査書)

※理は発展1科目のみ

・作業療法

………共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:なし(面接・調査書)

※理は発展1科目、または基礎2科目から選択可

 

www.tmu.ac.jp

 

 

4.金沢大学(理系一括)【前期】

………共通テスト:2教科(英・数)、二次試験:1教科(理※)、調査書(参照)

※理は、物理または化学

 

www.kanazawa-u.ac.jp

 

5.大阪公立大学(理・医)【後期】

リハビリテーション(作業療法学)

………共通テスト:3教科(国・英・数)、二次試験:なし(面接のみ)

 

www.omu.ac.jp

 

6.広島大学(理・工)【後期】

・理(数学)………共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:1教科(数)

・理(物理)………

共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:1教科(総合問題)

・理(化学)………

共通テスト:3教科(英・数・理×2※)、二次試験:なし(面接のみ)

・理(地球惑星システム)………

共通テスト:3教科(英・数・理×1※)、二次試験:なし(面接のみ)

※理科はすべて発展科目のみ選択可

 

・工(第一類:機械・材料・輸送・エネルギー系)

………共通テスト:3教科(英・数・理×2※)、二次試験:なし(面接のみ)

※理科は、物理と化学のみ

・工(第三類:応用化学・生物工学・化学工学系)

………共通テスト:3教科(英・数・理×2※)、二次試験:なし(面接のみ)

※理科は、物理必須、他1つは生物と化学から選択

・工(第四類:建設・環境系)

………共通テスト:3教科(英・数・理×2※)、二次試験:なし(面接のみ)

※理科は、物理必須、他1つは生物と化学から選択

※理科はすべて発展科目のみ選択可

 

www.hiroshima-u.ac.jp

 

7.九州大学(理)【後期】

・地球惑星科学・生物

………共通テスト:3教科(英・数・理×2※)、二次試験:なし(面接のみ)

※理科は、発展科目のみ選択可

 

www.kyushu-u.ac.jp

 

 

まとめ

 理系は文系に比べて3教科以下で受験できる国公立大学が少なく、さらにこの記事で取り上げた大学もほとんどが後期日程のものでした。

 さらに3教科とはいえ、理系の場合、理科は2科目選択する必要がある場合が多く、実質数・英・理2つの3教科4科目という感じになってしまいます。

 全体的な傾向として、やはり理系は文系に比べて勉強しなければいけない教科数・科目数が多くなりますね。

 特に一定以上のレベルの国公立大学を目指す人は、少ない教科数に頼らず、5教科7科目の壁を突破するのが最も正攻法な戦い方だと思います。

 

 受験生のみなさん、応援しています!

 

 最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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