どうも、大学生のnashikuraです。
今回は、東京工業大学の入学試験に女子枠が導入されることについて、現在理系大学生である僕の個人的な見解を書きたいと思います。
先日、東工大と医科歯科大の統合後の名前を予想する記事を書いたばかりで、1カ月後にまた東工大についての記事を書くことになるとは思いませんでした(笑)
話題が尽きない大学ですねー
目次
ニュースの概要
国内最難関の理系大学である東京工業大学は、2024年度入学の学部入試から段階的に女子限定の枠を増やし、2025年度入学の入試では143人の女子枠に拡大するとしています。
女子枠は一般選抜ではなく、総合型・学校推薦型選抜で設けられ、一般選抜と総合型・学校推薦型選抜の一般枠(男女関係なし)を減らしての導入となるということです。
一番の問題は、全体の定員を増やしていないこと
2022年現在の東工大は、学生の女子比率が約10%と、全国の大学でもトップクラスに少ないです。
そこで、女子枠を設けて、女子の数を増やしたいという大学側の思惑は理解できます。
特に、日本の理系は世界的に見ても女性の割合が低いらしいですしね。
しかし、僕が最も問題だと感じているのは、男子が受験できる枠を減らしてまで女子限定枠を設けていることです。
143人分定員を増やし、それをすべて女子枠にするというのは全く問題ないですし、むしろ賛成です。
しかし、本来であれば男子が受験できるはずの枠を、女子のみに限定するというのは、少しまずいのではないかと僕は思いました。
さらに女子枠と一般枠は併願もできるようで、男子受験者にとってはかなりのディスアドバンテージになるはずです。
女子比率が低いのは、単純に理系が人気がないから?
大学側は、「他の分野と比較して特に女子学生が少ない理工系分野における女性の活躍推進を目指し、………」(「https://www.titech.ac.jp/news/pdf/news-31129-pd1.pdf」抜粋)としている。
僕が思うに、大学入試に女子枠を設けただけでは、理工系分野の女性の活躍推進にはならないはずです。
東工大の女子比率が少ないのは、入試で女子が男子に勝てないからではなく、単純に理工系の分野が女子に人気がないからだと考えています。
僕も理系学部に所属しているので分かるのですが、特に工学系はどこの大学でも女子比率が低いです。最難関の東大をはじめとした旧帝大だけでなく、地方国立や難関私立、中堅私立、Fラン、どこの大学でも工学系の女子比率は壊滅的に低いです。
ここから分かるように、大学入試に問題があるのではなく、社会構造や環境的な、もっと違うところに焦点を当てるべきだと思いました。
家庭と両立しにくいなどの影響で女性研究者や技術者が少ない
→理系は男性ばかりの世界だと思われ、女子学生に敬遠されやすい
→進路選択で理系を選択する女子が減り、大学でも理系に進む女子が減る
→研究者や技術者などの職業に就く女性がさらに減る
というように、根本的な問題は女性の働く環境にある可能性が高いと思いました。
ただ、取り組みとしては良いと思う
「千里の道も一歩から」というように、何かを変えていくには、小さなことからでも何かしら始めるべきです。
今回の場合は、かなり大胆で物議をかもすような制度ですが、これがきっかけで他の部分でも少しずつ良い方向に進んでいくと良いですね。
僕が東工大生だったら、大賛成ですね(笑)
もし僕が東工大生だったら、この女子枠導入は普通に嬉しいですね。
これは単純に、女性が多いキャンパスライフを体験してみたいからです。
だって理系、特に工学部だと、日常生活の中で本当に女性と接する機会がないんですよ。
学科の女子比率も1~2割以下ですし、学部棟でもすれ違うほとんどの人が男性ですからね。
おそらくほとんどの東工大生はこう思っているはずです(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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