大学生nashikuraのブログ

大学受験、大学生活、理系関連、就職活動、雑記

【学部卒】国立大理系の僕が、大学院進学を選ばなかった理由【院進】【理系就活】

どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

世間一般では、理系大学生のほとんどが大学院の修士課程に進学する、と思われている風潮があります。

実際、旧帝大や上位国立大、上位私立大の理系の大学院(修士課程)進学率はほとんどが5割を超えており、中には9割近い大学もあります。

 

しかし、そういった大学に所属している理系の学生でも、大学院進学を選択しない人も意外と多くいます

僕も中堅レベルの国立大の工学部に所属していますが、大学院進学ではなく、学部卒で就職することを選択しました。(工学部全体の院進学率は6~7割程度)

学業不振や大学院試験に落ちたなどという理由ではなく、どちらの進路も非常に悩み、総合的に判断して決断をしました。

決断の無料イラスト

 

そこで今回は、そんな僕がなぜ大学院進学ではなく就職を選択をしたのか、について書いていこうと思います。

※この記事は僕が大学院進学を選ばなかった理由を紹介するものであり、多くの主観的な意見が含まれていますので、ご了承ください。

※また、決して大学院をディスっている訳でなく、大学院進学が当たり前だと考えている人に向けて、大学院以外の選択肢もあるよ、とメリットをお伝えしているつもりです。

 

大学院進学か就職かで迷っている大学生の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください!

 

 

 

 

 

大学院進学ではなく就職を選択をした理由

➀就職したい業界・職種が学部卒でも採用していることを知ったから

仕事に飛びつく人のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

意外に思うかもしれませんが、大学院(修士課程)に進学する学生で「ガチガチに研究をして将来は研究者になりたい」という人はかなりの少数派です。

実際は、「就職活動において有利になるから」という理由で進学する人が大多数です。(少なくとも僕も周りや聞いている話です)

 

僕の場合も、就職に有利になるからという理由で、大学入学時点では大学院進学をしようかと思っていました。

しかし、大学3年から業界・企業研究を行ったり、企業の説明会やインターンシップ等に参加したりする中で、自分の就職したい業界では学部卒・院卒をほとんど差別せずに採用していることを知りました。(一応理系の業界・職種です)

このことから、別に研究者にならないなら、わざわざ大学院に行ってから就活をするのではなく、学部のうちから就活をしようと考えました。

仮に上手くいかなくても、大学院に進学して再チャレンジすることも不可能ではないですしね。

 

②自分が研究に向いていないことが分かったから

研究が上手く行かない人のイラスト

今思えば少し恥ずかしいですが、僕が小~高校の途中までの将来の夢は、研究者になることでした。

実際に、小学校の卒業アルバムにもそう書いた記憶があります。

しかし、大学入学後の経験やそれまでの自分を見直していった結果、自分は圧倒的に研究に向いていないことが分かりました。

 

まず、そもそも小学生や中学生の時ですら、理科の実験の授業が好きではありませんでした。

なぜかは今でのよくわかりませんでしたが、理科では座学の授業の方が好きでしたし、算数・数学でゴリゴリ計算をしている方が楽しかったのを覚えています。

 

また、大学の学部生がやる学生実験でも、実験がなかなかうまくいかずに何度も19:00過ぎまで残されることがあり(本来なら16:00過ぎに終わる授業で)、これでアルバイトを入れられなかったり、サークルに行けなかったりするのは本当に嫌でした。

また、大量の実験レポートを課されることが多く、その学生実験が行われていた約2か月間はまさに地獄のようでした。

起きている時間のほとんどずっとレポートを書いたり、実験班で相談しあったりと、その期間はその実験一色の思い出しかないです。

www.nashikura.com

 

 

大学院に行けば、多少波はあれど約2年間ずっとその状態が続くのだと理解し、震えました。

研究室によっては、文字通り朝から晩まで研究室に籠る必要があり、とても自分には耐えられるような環境ではないと思いました。

しかも、無給という点も気に食わず、「それなら多少ブラックな会社で働いている方がよくないか?」と僕は思いました。

 

研究が好き、やりたい、という人にとってみれば大学院は天国のような環境だと思いますが、僕にはその気持ちがありませんでしたね。

 

③これ以上大学に所属したくないと感じたから

これは完全に僕の主観にはなりますが、それまでの大学生活があまり楽しくなかったから、というのもあります。(コロナ禍が主な原因ですね)

・大学1年次(2020)………対面授業0、サークル・部活もほぼ0 ←初めての1人暮らしで信じられないくらい孤独(1年間で対面でまともに会話した人は両手に収まるほど)

・大学2年次(2021)………対面授業1~2割くらい、サークル部活は始動したものの、度重なる緊急事態宣言で数カ月スパンで活動休止になったりならなかったり ←友達と会えば常にコロナのリスクが付きまとい、遊んでも思いっきり楽しめなかった

・大学3年次(2022)はほとんどが対面授業で、サークル部活もほぼフルでできたが、気付いたら就活生になっており、インターンシップ等で忙しくなった

・大学4年(2023) ←現在

 

コロナ禍によって、想像していたのと真逆の大学生活を送ってきた僕は、大学生である自分のことがとても嫌いになりました。

間違いなく人生で一番孤独な期間で、そして無駄な時間を本当に多く過ごしました。

大学1~3年で最も思い出に残ったのは大3の夏に参加したインターンシップで、仕事をする大変さを実感したものの、新たなことを多く学べてとても面白かったです。

それ以外にも、様々なアルバイトを経験して社会の役に立っていることを感じられた瞬間が一番充実していました。

大学内での思い出は数え切れるほどで、学科でもサークルでも友人には恵まれましたが、どうしてもコロナ禍からの就活で、限定的な付き合いになってしまったと思っています。

 

長くなってしまいましたが、こういった状況もあり、大学院に行きたいという感情は徐々に薄れていきました。

2023年はコロナも落ち着き、大学院に行けばまた新たなスタートが切れるのでは、という意見もあると思います。

しかし、次の2年間も孤独で無駄な時間を過ごしてしまうのではないかという恐怖があります。

実際、サークルの大半の友人は卒業してしましますし、人間関係の研究室とバイトだけでさらに限定的になってしまします。

 

社会人となれば、孤独で無駄だと思うような時間は強制的に無くなりますので、そういった点から大学院よりも社会人になりたいという想いがあります。

 

④早くお金を稼いで自立したかったから

パイルの無料イラスト

僕は一人っ子ということもあり、さらに国立大学ということもあり、大学の学費は奨学金無しで全て親に出してもらっています。(感謝してもしきれません)

今ではこれがどれだけ恵まれていることなのかを実感していますが、高校~大学入学直後まではこれが当たり前だと思っていました。

僕は神奈川県の公立進学校出身ということもあり、大学に行くというのは当たり前の環境で育ちました。

高校の同期もほぼ全員が大学に進学しており、学費も大多数の人が親に全額出してもらっていると聞いています。(都内私立や医学部などでも)

しかし、僕は大学は地方の国立大学に進学したこともあり、首都圏とは学費の事情が異なることを知りました。

周囲の学生は、約半数が奨学金やバイト代、またはその両方で学費をやりくりしていることを知り、最初はそれが衝撃的でした。

そして、自分でアルバイトやこのブログ等でお金を稼いでみる経験をしてみると想像していた何倍も大変で、そういった学生を尊敬するようになったのと同時に、親をその何倍も尊敬するようになりました

自分たちの生活費に加えて、子供一人の生活費+学費を何年も払い続けられるなんて、神だと思っています。

(将来の自分にはできるかどうか分からないです)

 

そんな親に早いうちに親孝行がしたいと考え、就職をしたいと思いました。

両親からは、「理系なんだから大学院行けば」と帰省するたびに言われ、お金のことも心配しないようにも言われます。(両親ともに文系)

しかし、それほど行きたくもない大学院のために親がお金を出させるなんて、僕の良心が許さないです。

 

具体的にどんな親孝行をしたいかはまだ分からないですが、まずは「就職して自立する」ことが自分にできる最善なことだと思いました。

 

⑤社会で通用するスキルを身に付けたかったから

シルエットの無料ベクター画像

社会人になると、辛いことも非常に多いと聞きますが、その分得られるものも多いと思います。

社会人としてのビジネスマナーや立ち振る舞いはもちろん、就職した業界の専門知識や資格、そして何より経験を積めます。

個人的な意見ですが、20代前半をずっと研究室で過ごしているよりは、社会に出て経験を積む方が圧倒的に成長でき、人生が豊かになると思っています。

(もちろん学会発表や現場に行く機会もあると思いますが、どうしても9割くらいは研究室内で完結してしまうことになる人が多いでしょう)

 

また、僕は現時点ではストレートで卒業予定なので22歳で新社会人になる予定ですが、24歳以降でなるのとでは、個人的には結構異なると思います。

仮に会社が合わないと思って転職を思い立った場合、学部卒の場合は入社後4年目では25~26歳となり、一応3年間働いた状態で第二新卒として異業界にも転職できる可能性が高くなります。

しかし、院卒だと27~28歳になってしまい、異業界は少し厳しくなってしまう可能性が高くなります。

公務員に転職する場合も、国家公務員や多くの自治体は30歳という年齢制限を設けており、ギリギリになってしまいます。

 

院卒で就職活動を成功させた場合でも、どうしても会社や職種に合わないという可能性は少なからずあり、そういった場合の進路変更が難しくなることが分かったことで、学部卒の方がメリットがあると僕は考えました。

 

 

まとめ

この記事では大学院進学ではなく就職を選択をした理由として、以下の5つを紹介しました。

➀就職したい業界・企業が学部卒でも採用していることを知った

②自分に研究に向いていないことが分かった

③これ以上大学に所属したくないと感じた

④早くお金を稼いで自立したかった

⑤社会で通用するスキルを身に付けたかった

 

 

大学院進学か就職かで悩んでいる学生は、ぜひ自分のやりたいことや将来的な進路なども考慮しながら真剣に考え、後悔のない選択をしてほしいです。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!