どうも、大学生のnashikuraです。
この記事では、土木工学科卒の代表的な就職先について紹介していこうと思います。
理系の中でも土木系は就職が有利とされており、大卒者・院卒者の就職先も多岐にわたります。
そこで、現在土木工学科の大学4年である僕が、実体験や周囲の話を踏まえながら、土木系の就職先について書いていこうと思います。
土木工学科で就職活動を控えている学生や、受験生で土木工学科に進学しようか迷っている方の参考になれば幸いです。
土木工学科の代表的な就職先
ゼネコン
ゼネラルコンストラクター(総合建設会社)の略で、名前の通り工事に関する施工管理をメインに行う会社です。(※設計や研究も一部行っているところもあるようです)
土木業界では、国や自治体などの発注者が発注した仕事を、ゼネコンが受注して工事を行う、というのが一般的な流れとなっています。
そして、各ゼネコンにも強い分野があり、代表的なところでは以下の通りです。
・スーパーゼネコン(最大手):清水建設、大成建設、鹿島建設、大林組など
・海洋土木に強いマリコン:五洋建設、東亜建設工業、東洋建設など
・道路舗装に強い:NIPPO、前田道路、日本道路など
建設コンサルタント会社
建設コンサルタント会社は、工事の前段階となる調査や設計などをメインに行う会社です。発注者にコンサルティング(提案や助言など)を行いながらプロジェクトを進めていく業務が多いです。
ゼネコン同様、発注者から仕事を受注して仕事を行うのが一般的な流れです。
建設コンサルタント会社にもそれぞれの得意分野があり、代表的なものは以下の通りです。
・設計に強い:日本工営、建設技術研究所、パシフィックコンサルタンツなど
・測量に強い:パスコ、アジア航測、国際航業など (地図やシステム開発も行っている)
・地質に強い:応用地質、川崎地質など (地質調査も主要な業務の一つ)
インフラ系企業
インフラ系の会社は、道路や鉄道、電気などの半官半民と呼べれる会社や、一部完全な民間企業もあります。
土木業界では発注者に位置し、工程の上流部分を担っています。
代表的な会社は以下の通りです。
・JR各社(旧国鉄)、NEXCO各社(旧道路公団)、民営化空港(成田・関空・中部)、独立行政法人など
・民間の鉄道会社(東急・阪急・東京地下鉄など)
・ガス(東京ガスなど)、電力会社(東京電力など)
国家公務員
国土交通省関連の機関では、土木関連の業務が非常に多いです。
(画像は外務省ですが………)
本省(霞が関)では、政策決定や法律関連など、官僚として国家規模のプロジェクトに携われる機会が多いです。
出先機関(各地方整備局など)では、発注者の立場として計画→設計→施工→維持管理の一連を監督し、国が管理している構造物(道路・河川・港湾・空港など)の管理に携わります。
他にも、近年では防災関連の業務も多く、技術開発や危険箇所の指定などの業務も多くなってきているようです。
国家総合職では、土木分野出身の学生が受験する工学区分での採用は国土交通省が最多で、多くの学生が国土交通省(本省)の職員に採用されます。(転勤範囲は全国)
国家一般職(土木区分)では、各地方整備局での採用の人数が突出して多く、○○地方整備局の職員として採用されます。(転勤範囲は基本的にその地方内)
地方公務員
地方公務員では、都道府県庁や市区町村役場の土木職での採用が多いです。
整備局と同様、発注者の立場として、計画→設計→施工→維持管理までの一連のプロジェクトを管理監督をします。
他にも、危険箇所の指定・調査や審査申請などの業務があります。
また、市区町村役場では住民対応の業務の多いです。
研究機関
大学院卒者(修士・博士)では、研究機関に就職する人も珍しくないです。
土木研究所や鉄道総合技術研究所などの法人企業に就職する人や、各大学に研究員として残り、ザ・研究者の道に進む人もいます。
その他
上記以外でも、人数は少ないですが以下のような業界に就職する人もいます。
・エネルギー関連企業(INPEX、ENEOSなど)
・ハウスメーカー(大和ハウス工業、積水ハウスなど)
・デベロッパー(三菱地所、NTT都市開発など)
・土木とは関係ない文系就職
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、土木工学科の代表的な就職先として、以下のものを紹介しました。
・ゼネコン(総合建設会社)
・建設コンサルタント会社
・インフラ系会社
・国家公務員
・地方公務員
・研究機関
・その他(エネルギー関連企業、ハウスメーカー、デベロッパーなど)
土木工学科の就職先の幅は非常に広く、職種や仕事内容、勤務地なども就職先によって大きく異なります。
そこで、就職活動を進める上では、仕事内容や勤務地などを総合的に判断しながら、自分に最も合った条件の会社を探すことがベストだと思います。
そのためにも、説明会やインターンシップに積極的に参加したり、OB・OGからも話を聞くことが重要になります。
この記事が少しでも進路の参考になれば幸いです。
他にも土木工学科に関する記事を書いているので、ぜひそちらもお読みください↓
最後までお読みいただきありがとうございました!