大学生nashikuraのブログ

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【土木】大学の土木工学科が不人気の理由と、逆に魅力的な点

 どうも、大学生のnashikuraです。

 

 

 

 今回は、現在大学生で土木工学科に所属している僕が、土木工学科が受験生に不人気の理由と、逆に土木工学科の魅力について書いていきたいと思います。

 

吊橋, 広いスパンブリッジ, 交通機関, 構造, 土木工学, 工事, 風景, 風光明媚な, リバーブリッジ

 

 土木工学科は、大学によっては社会基盤社会工学社会環境都市環境都市デザインなど様々な名称が付いていますが、学問としてはほぼ同じです。

 

 この記事は、特に大学で土木を勉強しようか悩んでいる受験生や、土木工学についてのイメージがいまいち湧かないという方は、ぜひ最後までお読みください!

 

 

 

目次

 

 

 

土木工学科では、何を勉強しているのか?

 

 はじめに、土木工学科についてのイメージをしやすくするために、どういった学問でどのようなことを勉強しているのかを少しだけ紹介したいと思います。

 

 まず、土木工学とは、自然災害などの社会課題の解決及び環境の創造・維持発展を目的として、社会基盤を整備する工学分野のことです。(Wikipedia参照)

 

 簡単に書くと、道路・橋・水道・港・ダム・トンネルなどの社会インフラを作る、維持管理する、ということなどが学べる学問です。

ダム, 貯水池, ダムの壁, 建物, 湖, 山, 見通し

 

 よく建築と土木は何が違うのかという話を聞きますが、ざっくり書くと、建築では家やビルなどの単体の建物について扱い、土木では上記のような広い範囲の社会インフラの構造物を扱う、という感じです。

 

 そのため、建築は勉強する範囲が狭く深く、どちらかと言えば土木は広く浅くという具合ですね。

 

 具体的に勉強する学問というのは、構造力学、土質力学、水工学、測量学、都市計画学などと幅広く、高校で言えば物理の力学系の内容が多いです。

 

 また、都市計画学と書いたように、法的や経済的な側面から土木を考えることも多いため、メインではないですがそういった分野についても勉強できます。 

 

 

 前置きとしてはこんな感じでしょうかね?

 

 

 それでは、早速本題に入りましょう↓

 

 

 

土木工学科が不人気の理由

 

➀「土木」というワードのイメージがあまり良くない

 

 皆さんは、「土木」という言葉を聞いて、どのようなイメージが湧くでしょうか?

 

 おそらく大半の方は、「工事現場」や「土木作業員」など、世間的にはそれほど良い印象を持たれていないものを思い浮かべると思います。

建物, 建設現場, 構築する, 工事, 住宅建設, 仕事, 便利屋, 建設労働者, クラフト, 労働者

 

 このように、「土木」という言葉からはそういったことが連想されやすく、なかなか学問として見られない部分が残念ながらある感じがします

 

 このように、「土木」というワードにはそれほど良い印象がなく、学問としてのイメージもあまりないため、不人気なのだと考えいます。

 

 

②建築学科に名前で負けてしまう

 

 ①でも少し書いたように、やはり土木は建築学科には名前で負けてしまいます

 

 確かに建築は多くの人にとって学問としてもイメージしやすく、理系の中でも花形学部という印象です。

市, 建物, 天国, 超高層ビル, ソウル, アパート, 建築, ファサード, 高い, モダン, スカイライン

 

 実際に、建築は受験生にも男女問わず人気の学科であり、多くの大学の工学部や理工学部の中で難易度や倍率が最も高い学科であることが多いです。

 

 このように、高校生以下の人にとっては土木は建築の陰に埋もれてしまい、存在すら分からないことも多いのです。

 

 また、僕の大学でもそうなのですが、土木学科は建築学科に行けなかった人が来ることも多く、不人気であることが分かると思います。

 

 

③どういったことが学べるのかが、いまいちピンと来ない

比較, オプション, 選択, 選ぶ, 価値, 疑問に思う, 質問, マーク, 決断, 人, わからない

 

 この記事を読んでいる方の中にも、「土木工学科」に通っています、と言われても、記事の最初に紹介した内容がなければ、何を勉強しているのかがいまいち分からなかった人も多いかと思います

 

 実際に、僕も高校生の時に「土木学科を目指している」と周りに言っても、ほとんどの人は最初は「??」となり、「インフラとか都市環境とか、」と返すと、なるほどと言って理解してもらえました

 

 そして現在も、同じ大学の工学部の人ですら土木工学科が何を勉強しているのかが良く分からない人が多く、いつも「まあ、建築みたいなもんだよ。」と返しています(笑)

 

 このように、何を勉強する学問なのかが一発で分からないというのも、不人気である一因なのではないかと考えいました。

 

 

土木工学科の魅力

 

 不人気の理由を考察したところで、次にそれを覆すために、土木工学科の良いところについて3つほど紹介したいと思います。

 

➀幅広い分野が勉強できる

 

 既に少し書きましたが、土木工学科では本当に幅広い範囲のことが勉強できます

 

 英語で「Civil Engineering(市民のための工学)」というくらいですから、様々な側面から学問にアプローチすることが重要となります。

 

 メインは構造や土質、材料、水理などの物理系のことが多いですが、都市計画や都市法、まちづくりなどといった文系的な側面もあり対象とする範囲は他の工学分野に比べたらかなり広いかと思います。

トラフィック, 道, 街, 車, 車両, 自動車, アベニュー, 都市, 市, 道路, ドライブ, Lane

 

 また、建築学科との違いとして、建築はかなり多くの時間を製図の授業に割きますが、土木では製図の授業は最低限しかなく(4年間で2~4単位ほど)、その分他の分野の勉強がたくさんできます。

絵を描くのが苦手でもそれほど困らないですね。)

忙しさの点でも、建築よりはかなり暇です。)

 

 研究室も、ゴリゴリの物理系のところから、法律や経済などの文系寄りのところもあり、個人的には結構面白いと思っています。

 

 

 

②圧倒的に就職に強い

 

 これは土木工学科の最大のメリットだと思います。

 

 土木工学科からは、絶対に、100%、土木分野の業界に就職できます。

 

 断言します。

 

 もちろん仕事を選ばなければの話ですが、それを置いておいても就職先は引く手数多です。

 

 まず、現在建築土木業界が全体的にかなりの人手不足であり、若手の人材を喉から手が出るほど欲しています

 

 もちろん技能系の作業員もそうですが、管理する側のポジションもそうです。

建築家, 人, 予定, 工事, 保護ヘルメット, エンジニアリング, 真剣に, チーム, 茶色のチーム

 

 また、全国の自治体(都道府県庁や市町村役場)にはほぼ必ず土木職というポジションがあり、公務員としても場所を選ばずして就職できることもかなりの強みです。

 

 もちろん採用試験に受かればの話ですが、土木職は採用枠に比べて受験者数が大変少なく、倍率も文系の行政事務職を比べたら数倍以上低いところがほとんどなため、しっかり勉強すればかなり受かりやすいと言っていいでしょう。

ネクタイと作業服を着た男性のイラストの

 

 このように、土木工学科は就職にはとても強く、さらに大学で学んだことに直結する業界に就けるため、非常においしい学科だとと考えています。

 

 

 

③他の理系学部より女子比率が高め

 

 「土木」と言えば、やはり男社会のイメージが先行すると思いますが、大学の学部での女子比率は他の理系学部と比較したら高めと言ってよいと思います。

 

 僕の大学の土木工学科では女子は1.5~2割程度ですが、機械や電気電子の学科の1割未満と比べれば高いと思います。

(それでも文系と比べれば信じられないくらい低いですが、、、)

 

 建築も女子は多めと聞きますし、デザインやまちづくりが関わっているからではないかと個人的には思っています。

 

 男子はもちろん女子がいた方が良いと思いますし、女子も同性が多い方がラクな場合が多いと思うので、理系の中では男女問わず過ごしやすい学科だと思います。

人, 学生, 大学, キャンパス, クラスメート, 友達, 話し合います, 議論します, グループワーク

 

 

まとめ

 

 結論としては、土木工学科はコスパが最強の学科だと思います。

 

 人気がないために大学受験の競争率は低いですし、就職にも大変強いので、これ以上コスパの良い学科は存在しないのではないかと考えています。

(多少の偏見が入った上での見解なので、そこはご了承ください。)

 

 理系でに何を勉強したいかが決まっておらず、さらに土木工学に少しでも興味があれば、土木工学科に進学して損はないかと思います。

 

 もちろん、高校生で就職の強さだけで学科を選ぶ人は少ないと思いますし、さすがにそれだけでは学問に興味が湧かない可能性が高いですが、就職の良さを検討材料の一つとして入れておいても良いと思います。

 

 実際に、僕は高校生の最初の頃は理学部地球科学科に行きたかったのですが、就職先の悪さが気になり、それが一因となって土木工学科に志望を変更しました。

(地球科学科は「就職無理学部」と揶揄されている理学部の中でも、かなり就職率が悪いとされている学科です。)

 

 もともと地球科学と土木工学が少し似ているという点もありますが、僕は土木工学科に進学して全く後悔はないです

 

 むしろ、普段の実生活に密接な関係があるインフラについて勉強したり、将来に繋がるであろう分野を学ぶことは結構面白いです。

 

 

 もし高校生以下の方でこの記事を読んで、少しでも土木工学に興味を持った方がいれば、ぜひ将来の志望分野の選択肢として土木を検討してみてはいかがでしょうか?

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 最後までお読みいただきありがとうございました。